新世界樹の迷宮ミレニアムの少女 生き別れの少年少女３

目覚め ページ10

レ「…っは！」


あたしは思わず声を上げて起きた。

頭が痛む。

……何だったんだ…
嫌な夢だな…


まあここが自分の部屋なのは間違いない。
あたしは徐に時計を見た。

まだ次の試合まで時間がある。

よし、寝よう。うん。


・

・

・

ハ「……カ、レカ…」

レ「何…五月蝿い…」

ハ「何って、起こしに来たんだぞ。次の試合、もうすぐだからな」

レ「ええぇええぇ！！！？？？」

慌てて時計を見ると、あと１０分で始まる。

……ヤバイ。

レ「ちょ、なんでもっと早く起こしてくれなかったの！」

ハ「お前が起きなかったんだろ！」

とかなんとか言い合いながら外に出ると皆が待っていた。

ラ「あら、ようやく起きたのね」

ア「オレ、勝ったぜ！こう、ズパーン、ドガーンって！！」

やっぱアーサーの説明は分かりやすいな〜。

…じゃなくて。

レ「何でアーサーが始まる前に起こしてくれなかったの！？」

ハ「ハアアア！？知らねえよ！お前が次の試合始まる前にって言ったんだろ！！」

フ「またやってるし…」

サ「ま、元気で何よりだ」

フ「…そうね」

ハ「大体お前起きねーんだよ！！俺がどんなに苦労した事か！」

レ「しょうがないだろ！寝てたんだから！」

レ・ハ「ギャーギャーワーワー」

サ「……元気過ぎるのもちょっとな」

というサイモンの呟きはあたし達の声に掻き消された。


？？「…ふうん。あの子が、ね……」

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