夢の空間 ページ20
途端、視界が閉ざされた。
その刹那――――
あたしは先ほどとは違う空間に立っていた。
ここは何処?
『ここは私が生み出した夢の空間。この空間で私と貴方は会話が出来る』
この声は……自分の中にいる自分、とかいうやつの……
『そうだよ。はは、会ったばかりなのに、また会ったね』
会わせたんだろ?
『うん。話したいことが出来たの』
何だよ。人を夢の空間とやらに飛ばすほどの話かよ。
『まあ、そんな怒らないで。本当は夢の中にでも出てきたかったんだけど、流石に夢にまで干渉出来るか分からなかったの』
んで、話は?
『ああ、そうだ。
ねえ、不安なんでしょ?嫌なんでしょ?』
はっ、何が?何も不安じゃないし、嫌でもない。
『嘘ばっかり。私には分かるんだよ?貴方が
「この戻らない記憶のせいで皆に気を使わせてる。いつか嫌われるかもしれない」
って思っているの』
なッ……!!
『だから、少し助けてあげようと思ってね』
な、何をする気…?
『怖いことじゃないから大丈夫だよ。
貴方に失われた記憶の一部分を思い出させるだけ』
どうやって……?
『目が覚めると、貴方の隣に鍵が置いてある。それを両手で強く握れば、その記憶が思い出せるわ』
ふーん。なんか不思議だけど……
まあ、記憶が戻るに越したことはないよな。
『勘違いしてない?戻るのはあくまで一部分だからね?』
分かってるよ。
『じゃあ、私はここで』
すると、またもや視界が閉ざされた。
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ユリーカ(プロフ) - 更新してー!続きがきになるの! (2016年8月29日 17時) (レス) id: c4ca4ee6a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:森園立夏 | 作成日時:2014年11月9日 22時