彼女はもともとⅢ (ページ20)

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荘園ページ20

『い、やだ…んっ…あ…ゃら…』

悪夢のような一晩を、ナイ姉様と過ごす。
処女のままだが、この身は汚れてしまった。

『好きだから…だからやめて…！痛いよ…』

悪夢のような暴力を受けて、昼を過ごす。
感情を抑えることができるようになったが
表に出すことはできなくなってしまった

『こわい！怖いよ…いたい！やめて！！行かないで！！』

悪魔のようなの監禁と拘束を受けて過ごす
悟りを手に入れたが考えることをやめてしまった

『や、め…も…』

兄弟や実の父に捕われて洗脳目的で拷問に近いものを受けて過ごす。
痛みを感じなくなったが、怪我は増え、人を信じることができなくなってしまった

『わたし…いきてる…？？ねぇ…』
回復不能な外傷、後遺症が残るほどの恐怖を受けて過ごす。
白い陶器のような肌を手に入れたが、生きてるかわからないこの体に恐怖心をいだき続けている

『まって！ミラはさっき大怪我して！』

昨日まで家族として一緒に過ごしていた人が、飢えた山犬に喰われるのを間近で見たトラウマを植え付けられた
命の儚さを実感できたが、愛するベスを殺してしまった

『教会の暮らしには、戸惑うこともありましたが、慣れました。これも、母と神のお導きのおかげですわ。』

「ごめんなさい。A幸せになってね。

何もできなかったお母さんからの愛。」

『まって…！お母さん！！！』

私の怖いことを、嫌なことを、最悪なことを
それを愛と、みんなはいう。

『やだ…
やだ！！！行かないで！！』

悪夢を見た。

そうだ。

この悪夢を私は永遠とずっと見続けて、魘されていた。

悪夢じゃない。

悪夢のような現実だ。