彼女はもともとⅣ (ページ41)

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しあわせな最後ページ41

「エマもエミリーと結婚式あげたいなの～…！」

私の時の歓迎会状態になってる混沌の食堂。

私も少し、酒を煽りすぎて心地よくなってきた
イライにこてん、と寄りかかるとお酒を飲まなかった彼は「狡いって」と両手で顔を隠した。

「A」

ふっ、と呼ばれてそちらを見ると綺麗な軍服に身を包まれたマーサが照れくさそうに笑っていた

「似合ってるじゃないか」

『でしょう？マーサに似合ってると思ってあげたのよ』

イライはクスッと笑った

『…素敵な“ドレス”ね、マーサ』

それあげる。私のお下がりで良いなら
と言えば、もらえないわ！とマーサは首を振った。

『いいえ、貰ってちょうだい…あっ、ちょっと待って！』

私の羽織を掛けてあげれば、それらしくなった姿に、にあってるよ、と笑えばマーサはくしゃ、っと笑った

これで、マーサにも恩返しできた。とイライと共にその場を後にした。

『イライ』

ごろん、とふとんに転がる。
イライは、私の隣に座って、寝ている私の頬を撫でた。

『…赤ちゃんみたい。』

「はは、Aは子供好き？」

『好き。』

よしよし、と彼は私をあやし始めた
膝に向かい合わせに座った私に優しいキスを交わし、くたっ、とした私に彼は制止した。

「…今日は、おしまい」

目を隠して、微笑んだ彼
でも彼の手は終わりにする気はなさそうだ。
ちょっと悪戯のつもりで、私は彼のアイマスクを解いたついでに首に手を回し、彼の顔を見た。
ぐるん、と視界が反転し突然のことについて行けない私は固まった。

「ごめんね、そんな事されると僕も耐えれないよ」

『ふぁっ』

スリッ、と首元に頬がすれる。
びっくり半分、心地よさ半分でピクッと体が跳ねる

「出来るだけ優しくするよ」

珍しく乗り気になっている彼に、とにかく恥ずかしいので両手で顔を抑える。

『まって、心の準備()』

冗談だよ、と笑って私から離れたイライに
してやられたままでは悔しいのでとなりに寝転んだイライをわしゃわしゃと頭を撫でる。

『はげろ～…はげろ～』

「やめて？！」

さささっと、隠す彼がなんだかおかしくて愛しくて
私が笑うと彼も笑った。

『ひーっ…お腹痛い…！』

一頻り笑うと、ごろん、とイライの上に寝そべった。

『この荘園にきて初めてイライに会ったとき、イライのことを不審者だと思ってた』

「えぇー…」

『今では私の旦那様になるんだよって、教えてあげたいわ。』

目線が合った、どちらからともなく手を繋ぎ
唇が重なり

そして──