彼女はもともとⅣ (ページ28)

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だから私が来たページ28

『ナワーブ！こっち！』

2階窓から叫ぶと彼はこちらを向いて「速く逃げろ！」と声を上げた。

『梟は、北側ゲートテント内！
みんなあなたを待ってる！』

「そうかよ！！」

喋りながら梟とチェイスするなんて器用だな。

本体とチェイスしていると思っていた私は少々面食らってしまった。

梟が二体。
と言うことは、私達に合わせて増えているのか、それとも、夢の魔女のような性質なのか。

詳しくジャックにきいておけばよかったな。と板を倒す。

『北側ゲートは全て寸止め！』

「付けて構わねぇ！」

『なんで？！』

「どうせこいつは“本体”じゃねぇ！」

本体じゃないって事は、きっとこのフクロウの内、一人は本体、と言うことで良いのだろうか。

《解読に集中して！》

一気に三つつくと、後残りは二つ。
私達がしていたところを挙げて残り一つ。

『ポッポちゃんこっちよ！』

「おま…！」

『良いから逃げて!ジャックに回復してもらったらまたチェイス変わってよ!』

長く舞ってもらうためには、1度傷の回復が重要だろう。

『早く言って早く帰ってきて!!』

「っ…捕まるんじゃねぇぞ!!」

『分かってるわよ兄さん!』

梟が彼を追いかける。しかし彼は肘当てを使い距離を開けた。

『私しか追えないんじゃないかしら？』

梟は私を見つめた。
敵意なんか無い。と言いたげに。
しかし暫くして、梟は私に向かって羽ばたいた。
「A！終わるよ!!」

『フィーありがとう！新規回して!！』

そう、これで新規を3人で回してもらう。
寸止めしたら、ナワーブとチェイスを変わってもらって、私がゲート前で待機

ゲートを開けて四逃げ。と言う計画を立てていた

ナワーブの体力も回復、ジャックからの解読に集中しても飛んできた。フィーの寸止めも完了したらしい
うまくいく。そう思ってた

だが、急にテント内の梟が動き始めた。

『えっ？！』

真っ先にフィーの居る場所へと飛んでいき、解読機を挙げてしまった。

そこから、二人タウン。
何時の間にか私を追っていた梟は居なくなり、ナワーブが遅かったか…と顔を顰めた

《引き留めるあり！》

配役ミスだと思った。
やらかした。

しかし、幸いなことに二人とも初期吊り
座らされたとしても時間はあるだろう。
助けに行けば或いは…

『ナワーブは速く逃げて…!』

｢んでだよ！おまえが逃げろ!｣

『……二人を助けよう。四逃げ。』

見捨てたくない。

そう言ったらナワーブはにやりと笑った。

｢わーったよ｣

絶対四逃げだ。
彼はそう笑って私を立たせた