【歌い手】3人4脚は難しい。

じゅういち ページ12

待ち合わせ10分前。携帯をチラチラ見ながら天月さんを待つ。可愛い女子でも何でもないから前髪とか髪型は気にしません。


「あ、Aさん！」


小走りでニコニコしながら近づいてきた天月さん。私は「お疲れ様です」と声をかける。


「今日はよろしくね！じゃあ行こっか！」


「行くって、どこに…？」


そう聞くと、天月さんは私を見てニコリと笑いこう言った。


「僕の家！」


♡♡


「どーぞ！」


「お、お邪魔します…」


まさか天月さんのお宅にお邪魔することになると思っていなかった私は、手土産も何も持ってきていない。だから買わせて、とお願いしたら「そんなのいいから！！それよりも早く教えて！」と、私の手を引っ張って連れてきた。天月さんは少し強引なところがあるらしい。


「わ…！！猫ちゃん！！」


そういえば天月さんは猫を飼ってたなぁ、と今更ながら思い出す。Twi.tterで見た通りの可愛さ、いやそれよりも何十倍可愛い猫ちゃんたち。動物好きな私にとって、天月さんの家は天国だ。


「Aさん、猫好きなの？」


「猫っていうか、動物が好きで…」


猫ちゃんを撫でながらそう言う。私の住んでるマンションはペット禁止なため、飼えないのだ。全てのマンションがペットOKだと思っていた昔の私を殴り倒したい。


「今日はキーボード！猫と触れ合うのはまた今度ね！」


そう言って天月さんは私の手からするりと猫ちゃんを奪った。「あぁ！」と猫ちゃんに手を伸ばすも猫ちゃんたちはリビングに連れて行かれた。


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はっぴーばーすでー、世界

新作です。完結済みなのでもし良ければぜひ！

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