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「おじゃまします・・・?!っっ」


sgi「固まってんな(笑)誕生日おめでとう。」


福良に譲った半日間、せっかくなんで活かそうと思ってちょいと飾り付けしてみました。
学生みたいなことしてんなと思ったけどAなら喜びそうだなと思って。


「すごーい・・・駿くん、ありがとう。」


sgi「いいえ(笑)とりあえず晩飯にはまだ早いし、一緒に映画でも見ん?ディズニープラスあるってこの前話したらいいなあって言っとったやろ。」


「いいんですか?」


sgi「もちろん、何見る?」


「美女と野獣!」


sgi「王道〜(笑)じゃ、見よ。」


女の子よなあ、ここは福良とあんま似てないとこやけどめちゃめちゃ表情豊か、お父さんとの別れとか半泣きだしダンスのシーンはうっとり。
最後は感動してぽろぽろ泣いて、ハンカチ渡してあげたらギュッと握りしめとる。


「・・・良かった、ですねえ。」


sgi「そうね。とりあえず泣き止みなさいな。笑顔で誕生日過ごすようにするって福良と約束したのに大号泣じゃ困りますわ。」


「す、すみません・・・」


sgi「やっぱ憧れるもん?」


「そりゃそうですよ、自分をしっかり持ってて、他人の目線は気にしないで知的なだけじゃなく、人を見た目で判断せずにしっかり内面を見ることができるって、素敵じゃないですか?」


あ、そっちなの?
てっきり王子様とのハッピーエンドに憧れてんのかと。


sgi「王子様は?素敵じゃなかった?」


「んん、どうしても最初のイメージがあるので・・・大事なのは人間の姿に戻ってから彼がどうするかかなって思います。」


俺のお姫様は意外と現実的なのねえ。


「・・・駿くんの方が、素敵です。」


ねえA、言って恥ずかしくなって目逸らすの辞めてくれん?
色々持たんよお兄さんは。


「私は、ベルみたいに周りを気にせずに堂々と生きて来れなかったのに、ビーストよりも素敵な人と付き合えてるので、ディズニーよりもシンデレラストーリーかもしれないですねえ。」


sgi「俺はベルよりもAが好きよ。」


「っっ、あ、ありがとうございます・・・あ、もう暗くなってる。ご飯、作りますね。」


sgi「あ、待って。今日は誕生日なので、俺が作りましょう。」


10年以上独り暮らしやってんのよ。
いつも作ってもらってるから知らないでしょう。
俺の腕前、とくとご覧あれ。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年9月4日 17時

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