inferiority【QK】番外編 (ページ32)

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sgi「あのね、食べ物の好き嫌いなんて聞いてくれればすぐ答えるし躊躇うことじゃないから。」

「・・・聞いたら、気遣って好きって言うかなって。拳くんにも聞いたけど分かんないって言われちゃって。それで、考えても答え出なくってパンに逃げちゃいました・・・」

sgi「逃げってわけでもないだろ。ちなみに積極的に食べないけど、普通にチョコとか甘いものも貰ったら美味しく食べるよ。」

「・・・ほんと？」

sgi「おう。」

「実は、その、色々作ってて。」

sgi「ん？」

そう言ってAが持ってた袋から出てきたのは、

sgi「いやめちゃめちゃ作ったな(笑)」

「毎年栞奈のも作ってるので・・・」

ガトーショコラに生チョコ、なんかドライフルーツにチョココーティングされとるやつに、エクレアにプリン。

sgi「これ全部貰っていいの？」

「え、でも積極的には食べないって・・・」

sgi「Aから貰ったら最優先で食べますが？」

「・・・ありがとう。好き。」

はあ、可愛い。
俺の彼女こんなに可愛くて料理もできんのになんで自信持てねえの？謎だわ。

ー次の日

sgi「おはよっす～」

fkr「須貝さん！」

sgi「お、おはよ、」

fkr「全部貰うってどういうことですか！」

sgi「ん？」

fkr「Aと約束してたんです、須貝さんに渡せなかったら残りは貰うって」

さてはあなたそれで俺に色々黙ってたな？

sgi「俺が普通にチョコとかも食べること黙っとったやろ」

fkr「あんま見ないんで。嘘はついてないですから。そんなことより俺に返してください、Aのチョコ。」

sgi「貰ってねえの？」

fkr「生チョコしか貰ってないです。」

sgi「貰ってるんやんけ！じゃあいいでしょうが」

fkr「不公平です！パンもチョコもプリンまで！」

sgi「プリンね、あれまーじーで美味かった！」

fkr「・・・今週の須貝さんとの約束俺にチェンジで。作ってもらわなきゃ納得できない。」

sgi「いや無理だから。諦めな？」

fkr「諦めません！」

Aさん、多分今日の昼はこの男が枯淡に乗り込むと思うので頑張って流しなさいよ？

くれぐれも今週の俺との約束は譲らないように！

手が冷えないように手袋買う予定なんだから。

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happy Valentine！