inferiority【QK】番外編 (ページ26)

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fkr「これにお湯入れたらね、おそば出来るの。ポットあるから、これでおそば作って食べよ。」

「・・・拳くん、なんでも知ってるねえ・・・すごいねえ。」

しょんぼりしてたAの顔もようやく明るくなって、いざカップ麺作るぞって蓋を開けたわけです。

「・・・か、やく？拳くん、かやくって、なあに？」

fkr「・・・火つけたら、爆発するやつ。」

「？！？！こ、これかやく入ってるよ？！？！」

fkr「え？え、そんな、爆発しないと、思う・・・かやく・・・」

「ばんってなって、拳くん飛んでっちゃったらやだ・・・」

fkr「火、つけなかったら爆発することないから、1回開けてみる・・・」

かやくの袋をちぎって開けてる間、Aはずっと俺のTシャツの裾を握ってて、そこもまた可愛かった。

fkr「・・・かやくって、具ってことだ！ほら、A見て、かまぼこ入ってる」

「・・・ほんと？拳くん飛んでかない？」

fkr「うん！ほら、お湯、入れよ！！」

「・・・拳くん、かっこいいねえ。」

それで俺とAは、仲良く蕎麦を食べたってわけ。

fkr「可愛いよねえ。爆発する心配より俺が飛んでっちゃうかもって心配ばっかするんだよ？」

sgi「あいあい、可愛いのは分かった、十分伝わった。まさに今日の問題そのものの経験だな。」

fkr「違いますよ！俺がいたからただの蕎麦じゃなくて具ありが食べられたっていう双子ならではの話です。」

sgi「あーはいそうでっか。」

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sgi「てな話聞いたんやけど、覚えとる？」

「全く・・・なんでそんなこと、もう、恥ずかしい・・・」

sgi「良いじゃん、そういう話微笑ましくて。純粋にすくすくと育ったんやなーと思うわ。」

「拳くんってほんと小さい頃のこと、よく覚えてますよね、私ほとんど覚えてない・・・」

sgi「それはそれで福良がへこむだろうから、この話は覚えてるか聞かれたら覚えてるって言うたって。ことごとく撃沈してオフィスでちょこちょこ抜け殻になっとるから(苦笑)」

「そんなにですか？」

sgi「そんなにです。あ、小さい頃のは良いけど、俺との思い出は忘れんなよ？出会ってからのこと全部。」

「もう、そんなに忘れっぽくないですよ。・・・駿くんとの思い出は、全部特別だもん。」

sgi「・・・そういうことは家で言って、お客さんおらんとはいえさすがに店でキス出来ん。」

「？！？！ば、ばかっ！」

sgi「無意識に爆弾落とす方が馬鹿です。」

ま、ここでキスするのも記憶に残るしありか？？

(fkr「なし！！！」)

はいはい、我慢しますよー。