仲良し双子のはじめて ページ15
●恋愛編終了後●
「拳くんのばか!」
fkr「Aのばか!」
ああー・・・
喧嘩なんて、この人たち人生初じゃないの?
あ、どうも皆さんこんにちは、ナイスガイの須貝です。
ここはオフィス、どうしてAがここにいるのか、そしてなんで喧嘩になってしまったのか、時を戻して追って見ていくとしましょう。
数時間前。
fkr「・・・お腹空いた。」
kwmr「買いに行けば?サイゼリヤでも行く?サラダ食べてもらうけど。」
fkr「・・・外出たくない。めんどくさい。」
kwmr「じゃあ宅配にでもしなさい。何頼むか決めたら教えて、僕なんでもいいから一緒のところで頼むよ。」
ymmt「今日は枯淡行かないんですね?栞奈ちゃん今日遊ぶって言ってなかったと思うけど・・・」
fkr「・・・須貝さんとデート。」
そう。今日は俺と映画に行ってたんですよ。
枯淡に言ったところで今日はAは休み、Aには会えないという状況だったわけで。
ymmt「なるほど。楽しんでると良いですね。」
fkr「昨日、楽しみにしてた・・・してたんだよ・・・なんで?」
kwmr「なんでってそりゃ、好きな人とのデートなら楽しみでしょう。」
fkr「俺ん家泊まりの時にあんなに嬉しそうにしてくれない!」
kwmr「あのねえ福良。28なんてもう親離れして結婚して親になってる人だっているんだから兄妹なんてなおさら気にしないでしょう。妹さん縛り付けるの辞めなさいな。」
fkr「でもさ、俺とAのすれ違いは小3に始まったわけじゃん?9歳で、仲直りしたのが27歳でしょ?その間18年間を詰めたらまだ俺とAの関係性って10歳の段階だから仲良しでも良くない?」
kwmr「理論が理解不能。」
fkr「・・・そもそもさ、今日だって俺が約束してたんだよ。でもさ、須貝さんともう終わっちゃう映画に行きたいからってずらされてさ・・・」
とまあきっとそれが今日1番のイライラの理由だったんだろうな。
河村さんも福良の気持ちを分かったうえで、
kwmr「譲ってやりなよそれくらい。ずらされただけでキャンセルされたわけじゃないんでしょう」
そう言ってくれたんだが、
fkr「・・・うん、よし!・・・もしもし?A?・・・オフィス来て・・・お願い・・・元気出ない・・・」
kwmr「・・・ハア、僕は知らないよ。」
そう、映画が終わってご飯でも食べに行こうとしていた俺とAは福良からの弱々しい声で呼び出され、急いでオフィスに向かったわけですよ。
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年9月4日 17時