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「・・・ん。」
ここ・・・駿くん家、だ。
今何時?
駿くんがいないっ
「駿くん・・・駿くんっ!」
sgi「どしたー?」
「駿くんっ」
sgi「うおっ・・・何、怖い夢でも見た?」
「・・・朝、起きていないの、初めてだったので、その・・・」
sgi「寂しかったんだ?」
「・・・うん。」
sgi「お、素直でよろしい。朝ごはんはホットケーキです。作るのに先起きたわ。ごめんな?」
「・・・駿くんが、作ってくれたんですか?」
sgi「もちろん。誕生日ケーキは福良と食べたみたいだから連日はきついかと思って朝にホットケーキでとびきり誕生日感演出しますよ。ま、腰も痛いと思うので、っと。」
「え、ひゃっ」
お、お姫様だっこ・・・///
重いのに軽々と持ち上げられてリビングへ。
sgi「ほい、ここで待ってなさい。あ、ホットタオルここ置いとくから、顔洗いに行く代わりにどうぞ。朝顔洗うよりもホットタオルの方がいいらしいぞ。なんかテレビでやっとった。ま、Aはお肌つるつるやから気にせんと思うけど。」
女子力、高いなあ。さすがYouTuberさん。
そしてハッピーバースデーの曲と共に駿くんが持ってきてくれたプレートには。
「・・・わあ、お店みたい。」
フルーツとちょこっとホイップクリームが添えられたホットケーキ。
チョコペンで"HappyBirthday A"って書かれてる。
極めつけはキャンドルまで。
「ありがとうございます・・・もう誕生日じゃないのに。」
sgi「うちに帰るまでが誕生日です。今日も暑いみたいだし昨日は珍しく福良と外出っぱなしだったんだろ?家でまったりしよ。また映画でも見ようや、まだまだディズニー映画いっぱいあるし。」
「・・・はいっ」
=====
「それでね、その日は一緒にシンデレラ観たの。・・・素敵なお話だよねえ。」
fkr「そうだねえ・・・ね、俺と須貝さん、どっちと過ごす方が良かった?」
「ええ?そんなの、比べられないよ(苦笑)」
栞奈「そういうこと聞くと嫌われるわよ〜。それにしても、なんか意外」
「うん?何が?」
栞奈「普段インドアな福良とは外に出て、アウトドアな須貝さんとは家でまったり、って。いつもと逆じゃん。」
・・・2人とも、普段とは違うことって、考えてくれてたの、かな。
「・・・拳くんも駿くんも、かっこいいねえ。」
fkr「ええ?へへ、そうかなあ、ありがとう。」
栞奈「否定しなさいよっ!」
2人とも、人生最高の誕生日を、ありがとう。
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年9月4日 17時