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「拳くん、おはよう。朝ごはん出来てるよ?」
fkr「・・・A〜、やっぱ一緒に住もう〜」
「もう、そればっかり。拳くんのご飯も食べちゃうよ?」
fkr「Aはそんなことしないもん。・・・ね、今日ずっと家にいない?」
「それでもいいよ?」
fkr「ほんと?!須貝さんとこ行かない?」
「え?それは・・・約束してるから17時には行くよ。」
fkr「・・・ちぇ。」
ご飯を食べ終わりAの用意を待っている間に食器を洗う。幸せだなあ。一緒に住んだら毎日幸せなのに。日野さんに誕生日プレゼントとか言ってみようかな。
「拳くんごめんね、お待たせしました。」
fkr「・・・え!」
「え?・・・へ、変かなあ。」
違う、全然変じゃない。
俺が言いたいのはそういうことじゃない!
fkr「可愛すぎる!びっくりしちゃった。え、可愛い!」
「そ、そうかなあ?ありがとう。」
2人で外に出ると歩くだけで汗が流れ落ちてげっそり。
でもAが日傘に一緒に入れてくれた。相合傘。夏も悪いことばっかじゃない。
5年半ぶりの東京タワー。もうここに来たって明日Aが消えることない。
あの時だって楽しかったけど、今日はその何倍も楽しい。
昼ご飯を食べ終わったけどまだまだ時間がある。
次、どうしようかなあ。
「ねえ拳くん?」
fkr「うん?」
「大学、行ってみない?」
fkr「・・・うん!」
久しぶりに来た大学。
夏休み期間中であんまり人はいない。
「私、卒業式以来、来るの初めてなの。」
fkr「えっそうなの?」
「うん。拳くんに会っちゃうかなって思ってた、から。」
たしかに、大学で何度も、Aのこと探したなあ。
Aとのキャンパスライフ、夢見てたのに大学内で一緒に歩いたことなんて1度もなかった。
卒業式だって門の前で待ち合わせしただけだったし。
fkr「ね、写真、撮らない?俺、Aと大学でいっぱい思い出作りたかったけど出来なかったから、今写真だけでも。」
「・・・うんっ」
各学舎で写真を撮ってベンチで写真を見た。
印刷してアルバムに挟まないと。
「拳くん、」
fkr「ん?」
「いつか拳くんとも来たいなあって思ってた、お茶屋さんがあってね、かき氷がめちゃめちゃ大きいの。誕生日プレゼントに一緒に食べてくれない、かな?」
fkr「・・・行く!」
いつか俺と来たいなあって?
そんなんプレゼントじゃなくてもいつでも誘ってくれていいのに。
ありがとうって嬉しそうにお店を調べるAを見ていると、幸せがじんわりと胸に広がった。
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年9月4日 17時