inferiority【QK】番外編 (ページ4)

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「QuizKnockのファンの人は、優しいねえ」

fkr「そうだねえ、良い子たちだったね。」

なんて話ながら信号を渡りケーキ屋さんにようやく辿り着いた。

「ここで、拳くんは待ってて。」

fkr「え？なんで？」

「だって、拳くんへのケーキだもん・・・開けるまで内緒！すぐ戻ってくるから！」

・・・可愛い。
キュンとした。え、明日こんな可愛いのに須貝さんに引き渡さないといけないの？
後半にすべきだった？というかもう渡したくないんだけど、やっぱ誕生日プレゼントって言ってお願いしようかな・・・

「お待たせ、暑かったでしょう、ごめんね？駅行こう。」

fkr「全然大丈夫、ケーキ楽しみだな～」

迷ったせいで分かんなくなった駅までさっと連れて行ったら感動してくれた。
待ってる間に必死に調べたのは内緒ね。

「お邪魔します。」

fkr「ただいまで良いんだよ？俺はまだAと住むの諦めてないからね？あー、涼しい。タイマーセットしててよかった。」

「拳くん賢いねえ、涼しい、ありがとう。」

fkr「いいえ。じゃあご飯！今日は俺も手伝うよ。」

「え？でも拳くん明日誕生日なのに。」

fkr「・・・あのさ、Aめちゃめちゃもてなそうとしてくれてるけど、Aも誕生日一緒だよ？俺たち一緒に生まれて来てるんだから。」

「そういえば、そうだね？」

fkr「じゃあオムライス、作ろう！」

「うん。」

ちょっとした夢だったんだよねえ、Aと一緒にご飯作るの。
新婚みたいじゃない？伊沢みたいに全然しないってわけでもないからそこまで下手じゃないんだけどAに構ってもらいたくてちょっと危ない手つきにしてみたりして。

「わ、あ、拳くん危ないよ、手、綺麗なのに切ったら大変。」

fkr「ええ？じゃあ一緒に切って？」

最っっっ高！！
これ、これが料理の醍醐味だよね。
最後の卵はお互いの分を作った。
お願いしたら俺のやつは切ったらトロって出てくるやつにしてくれた、すごい。
俺はというとそこまでの芸当があるわけもなくなんならちょっと破けて見た目はかなり微妙な出来。

fkr「ごめんね、見た目悪すぎ・・・」

「なんで？拳くんが作ってくれたのが嬉しい。写真撮ってママに送ろう。」

俺とAのオムライス(Aのはサラダ付き)を机に並べて写真を撮った。

「さ、食べよう。いただきます。・・・んん、美味しいね。」

fkr「うん、俺のは美味しいけど、Aのは、」

「拳くんが作ってくれたって思ったらとびっきり美味しいよ？」

俺の双子、天使なのかもしれない。