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栞奈「そりゃ福良が悪いでしょ。Aが誰と遊ぼうとAの自由だしちゃんとした理由あって来週と取っ替えてって言ったんでしょ?それで嫌味言ってくる意味が分かんない。」
場所は変わって枯淡の個室。
あの後泣いているAを連れ出し枯淡に行くと大将が驚いて奥の個室に通してくれた。2人で大将の作った定食を食べていると山本と栞奈ちゃんがやって来たってわけです。
「・・・仲直り、しなきゃ良かったって、言われ、た。」
栞奈「もういいじゃない、勝手にいじけてAに当たるような男ほっときなよ。せっかくのデート呼び出されて泣かされるとか最悪じゃん。ね?祥彰」
ymmt「うーん(苦笑)福良さんも寂しかったんだと思うけど、あれは言い過ぎだったねえ。」
栞奈「仲直りするならまずは福良から謝らせないとダメだよ。」
「でもっ・・・拳くんとの約束、だったのに、変えてもらったのは私で、」
栞奈「じゃあその時に文句言えば良かったじゃん。今日になって嘘ついて呼び出して傷付けること言って、過失割合1:9くらいじゃない?」
栞奈ちゃんも言うねえ。
ま、俺も概ね同意。
栞奈「じゃ、私今から祥彰とデートだから、Aも福良のことなんて忘れてデートの続きしなさいな。須貝さんよろしくお願いしますね〜、祥彰行こっ!」
ymmt「うん、須貝さん、じゃあまた。」
sgi「おつかれ。・・・ほら、全然食ってねえじゃん。俺の唐揚げ食べな?はい、口開けて」
「・・・ん、ふぁ、ほほひいです・・・」
sgi「すまんすまん(笑)Aにはちとでかかったな。ま、よく噛んで食べなさいな。」
「コクンッ」
口が唐揚げで埋め尽くされてんだろう、リスみたいな状態で頷かれた。可愛い。
結局食欲が出なかったのかAは半分近く残して俺が食べることに。
帰り際大将から貰った保冷剤をハンカチに包んで目を冷やしながら俺の家に向かう電車に揺られる。
・・・俺が泣かせたみたいになってねえか?
家に着いてお互い座ると珍しくAから抱き着いてきた。
「・・・駿くん、好き。」
sgi「ありがと。俺も好きよ。」
「拳くんと、また、離れちゃっても、付き合ってくれますか・・・?」
sgi「はい?俺福良と双子だからAと付き合ってるわけじゃねーんだけど?きっかけは福良だけどよ。変なこと言わないの。福良とは仲直りできるし、もし何かあったとしても俺はAのこと好きだから。安心しな?」
Aの抱き締める力が、ちょっと強くなった。
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年9月4日 17時