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sgi side
「ゆー、ちゅー、ばー?」
sgi「そ、ゆーちゅーばー。Aちゃんインターネット環境ないもんな。こっちおいで。」
Aちゃんを呼び寄せ足の間に座らせる。
「ちょ、須貝、さん」
sgi「んー?あ、これこれ。」
「須貝さん、クイズするんですか?」
sgi「いや、しない、ってわけでもないんだけど、競技クイズの経験はないよYouTuberっぽいから加入してこんな感じになった。」
「な、るほど?」
sgi「QuizKnock Labって題名で本も出してる、ほれ。」
「おお・・・有名人、ですね。ナイスガイという名称に相応しい。」
sgi「これは元からなんだけどな(笑)あ、有名人だからって遠い存在とかそういうこと考えないでよ?」
「遠い?一緒に住んでるのに?」
少女漫画とかに縁ないか、Aちゃんらしいっちゃらしい。
言った俺が恥ずかしいやつだわ。
sgi「ん。なんでもない。これからもずっと側にいて。」
後ろからAちゃんを抱きしめつつ動画を再生する。
反応は薄いけど楽しそうな顔は分かるようになってきた。
「ええ、この人早すぎますね、問題って言ったら空気感が変わるんですね。すごー・・・」
伊沢はすごいよ、すごいんだけどさ。
一応俺出てる動画なのよ。
俺もミラクル回答してるよ?
Aちゃんの肩に顎を乗せて聞く。
sgi「俺もすごくね?」
「あ、すごいのはすごいです。須貝さんは常時すごいので。」
照れろよ!
お兄さん拗ねるよ?
と思いつつ顔を離すと。
・・・耳、真っ赤じゃん。
かーわいい。
sgi「な、Aちゃん」
「はい。」
sgi「俺の名前知ってる?」
「え、須貝さんですよね?」
sgi「フルネームでどうぞ?」
「須貝駿貴さん」
sgi「はい、じゃあ下の名前だけで!」
「駿貴さん」
sgi「次からそれで呼んで?」
「えっ・・・それは要相談、ですね。」
sgi「今がその相談だろ(笑)彼女に名字にさん付けは寂しいわ。駿貴くん、とか駿くん、とかでもいいよ?」
「・・・難易度帯はどれも同じなので須貝さんがお決めください。」
sgi「じゃあ駿貴くんがいい。」
「・・・善処します。」
Aちゃんのことだ、呼ばないように知恵を絞ってくんだろ。
こっちも全力で呼ばせにかかりますよ?
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年4月15日 20時