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Aside
なんでこうなったんだろう。
熱を出して須貝さんに送ってもらったけど私の生活の痛いところを突かれてなんでか分からないけど須貝さんのお家にお世話になることになり。
回復したとたんあれよあれよと引っ越しが進められて今に至る。
「おもち、どうしたことかね？」
なんのこっちゃ分からないおもちは気持ちよさそうにペット用マットでくつろいでいる。
須貝さんに買い与えられたものだ。
「欲しかったなら言ってよ・・・買ったよ・・・」
悔しい。
恩人に対して持つべき感情ではないのは分かっているが思わずにはいられない。
リビングの奥でパソコンとにらめっこしている家主を見る。
体調が戻ってちゃんと話をさせてほしいと須貝さんに言ったのが数日前。
「家賃を、払わせてください。」
sgi「それじゃ意味なくない？なんのために俺の家に来たのさ？」
「それは、そうなんですが、こんな良い物件にタダで住むのは、ちょっと・・・」
sgi「あのぼｒ、んん、アパートの家賃は？」
「5万円です」
sgi「5万？！おお・・・じゃあ2万貰うわ」
「じゃあの意味が分かりません・・・」
sgi「半額にして5千円は切り捨て」
「そこは四捨五入が妥当では？」
sgi「俺が良いって言ってんだからいいの。はいこの話終わり。」
ここへ来た経緯もそうだけどこの人強引だな・・・
布団もふかふかの良いものを使わせてもらっている。
レンタル代を聞いたらデコピンされた。
痛かった。
申し訳ないと思いつつもおもちが過ごしやすそうだし私がいない時に須貝さんがおもちと一緒にいてくれるだけでありがたい。
寂しい思いをさせなくて済む。
バイトはコンビニと牛丼屋は今まで通り、UberEatsは禁止されたので断念した。
前記2つのシフトを増やしたのはバレていないはず。
家賃が無理なら水道光熱費はきちんと負担させてもらいたい。
sgi「おーい、みくちゃん」
「あ、はい。」
sgi「おもちの散歩行こ」
おもちのリードを手に持った須貝さんに声をかけられる。
須貝さんの隣にはしっぽを振ってくるくる回るおもちの姿。
・・・おもちを取られたようで、やっぱり悔しい。
sgi「なんで今睨まれてる？(笑)」
「・・・なんでも、ありません。」
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年4月15日 20時
