検索窓
今日:22 hit、昨日:25 hit、合計:108,349 hit

13 ページ13

あんなことがあっても変わらずおもちの散歩友達。
連絡先を交換したけど連絡がくることもなく。
でもちょっとでも会いたくて散歩中にさりげなくバイトのシフトを聞いては通う日々。

俺、少女漫画の高校生みたいじゃない?
めっちゃ健気じゃない?

それにしても。


sgi「ほんとにあなた働きすぎよ?」


「学費以外はバイトで賄ってるので。おもちに苦労はさせたくないんです。」


いやバイトで賄ってるのは聞いた。おもちへの愛も知ってるけどさ。


sgi「いや、この子めちゃくちゃ自由にのびのびと生きてるだろ、むしろちょっとぽっちゃりじゃ・・・」


「犬は!ぽっちゃりが!ベストな体型なんです!」


sgi「あ、そう。」


「おもちはおもちのままが1番」


sgi「・・・Aちゃんがおもちを1番に考えるなら、俺はAちゃんを1番に考えようかな。」


「・・・それはどんどん玉突きになるのでは?」


・・・くっそ、ダメか。


ここで俺の恋心にうっすら気付く、とか期待してなかったとは言えない。
いやはっきり言おう、期待した!
下の名前で呼ぶようになったのみんな気付いてる?
結構緊張したのに無反応。
まあ無理よなー。難攻不落。
ま、それも燃えるってもんよ。

そんなこんなで今週もジャンプを読み切り駒場の食堂から研究室のある学舎に向かって歩いていると。


sgi「Aちゃん・・・?」


いつもより明らかに足取りが重い。
というかフラフラじゃねーか。


sgi「Aちゃん!」


「・・・あ、須藤さん。こんにちは。」


名前違う、俺はナイスガイの須貝だから。


sgi「何やってんの、フラフラじゃん。明らかに体調悪いだろ。」


「・・・今日は、論文の添削依頼で来ただけなので。」


sgi「着いてっちゃる」


「や、でも」


sgi「というか隣の研究室なんだから行き先同じなんだわ」


「ああ、確かに。」


完全に脳細胞がやられてんな。
一緒に学舎に行き、荷物をまとめてAちゃんの研究室の前で待つ。

ガチャッ
高田教授「ん?君は・・・加藤教授のとこの」


sgi「あ、はい」


高田教授「何か?」


sgi「倉科さんを送り届けようかと」


高田教授「交際関係にあるのか」


sgi「え、いや、違いますが家が隣なので親しくはしてます」


細かくいうと隣の建物なんだけど。
そこまで詳しくは求められてない、よな。


高田教授「・・・手を出すなよ」


今教授の背中から黒いものがブワッと出てこなかったか・・・?
見間違いということにしよう。

14→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (206 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
371人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , 須貝 , QK   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たらこ | 作成日時:2021年4月15日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。