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※このお話は須貝さんがまだ博士課程を修了されてない状態でスタートします

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東京大学に通い始めてついに7年目。
4年間通った後、数少ない友達は半分に減ったものの、理系ということもあり修士に進む人はそれなりにいて、教授以外の人と話すこともあった。

だが博士課程に進む人はさすがにかなり絞られるわけで。
元から少ない友達はついに全員大学から去って行き、会話をする人はいなくなった。

だろうなとは思っていたので寂しいという感情も強くは感じず。
元々交友関係が広いタイプでもなく、飼っている犬のおもちが一番の友達だったのでそこそこ充実した日々を送れている。

あとなんといっても博士課程の勉強量は恐ろしく。
研究室の滞在時間はなかなかのものである。ごめんねおもち。
ごはんを食べているおもちを見るのが至福なのに最近ついに買ってしまった。自動餌やり機。
ただでさえお金を切り詰めて生活しているが背に腹は代えられない。
おもち、美味しくごはんを食べるんだよ。
おもちのため、研究以外は必死になってバイトに励む日々。節約節約。
今日も今日とて働きましょう。

朝4時に起きておもちとご飯を食べ、最寄り駅のコンビニバイトへ向かった。

朝は戦争である。

お昼も夕方もそこそこ混雑するがお客さんは待つことにイライラはしてもレジまでくればそこまで問題はない。
だけど朝は電車が迫っている。乗りたい電車がある。レジでもたもたするのが一番イラつかれるのでレジのスピード感が求められていて。

この前入って来た大学1年の男の子は1週間働いて連絡もなく来なくなった。
せっかく1週間働いたのに給料をもらうよりも入っている残りのシフトさえ嫌になるなんてよっぽどじゃないだろうか。

朝のピークも過ぎ、商品補充をしていると背の高いお兄さんが入って来た。


これが私が須貝さんと深く関わることになるきっかけとなるとは。

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設定タグ:QuizKnock , 須貝 , QK   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年4月15日 20時

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