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次の日、いつもは柚花に起こされて一緒に2人で起きてくるのにどちらもリビングに来なくて、子供部屋に起こしに向かうことになった。
「ゆずちゃん？朝だよ。・・・起きてるじゃない、しんどい？」
柚花「ううん・・・ママ、お願い。今日だけ学校休みたい。」
「・・・しょうがないなあ。今日はママと一緒にいよっか。」
柚貴「ゆずちゃん休むの！なんで？しんどくないならやっぱりクラスの子と喧嘩したの？話聞くよ？」
柚花「・・・ゆうくんは、学校行って。」
柚貴「・・・やっぱり俺が嫌、なの？」
「・・・ねえゆうくん。今日だけ。今日だけ柚花のことお母さんに貸してくれない？」
柚貴「・・・今日だけ、だよ？お母さんだから特別になんだからね？」
「うん、分かってる。」
sgi「おはよー。なあ柚貴、今日お父さん午後は休みだからさ、学校終わった後2人で遊びに行こうや。」
柚貴「・・・うん、分かった。」
心配そうな柚貴と駿くんを送り出し、朝ごはんを食べ終わった柚花と2人ソファに座った。
柚花「ねえ、ママは、拳くんと双子じゃなかったらって、思ったこと、ある？」
「あるよ？」
柚花「えっ・・・なんで？あんなに仲良しさんなのに。」
「小学校の時から大人になるまで、拳くんのこと、ママがずっと避けてたの。」
柚花「な、んで？」
「うーん、どこから話そうかなあ・・・」
ねえ柚花。
これからママと拳くんの長ーい話を聞かせてあげる。
きっと、今の私と拳くんからは想像もつかないかもしれないね。
私たちの話を聞いたとしても、柚花たちがすぐに仲直りするかは分からない。
柚花が今持ち始めた劣等感が、柚貴との仲を切り裂くかもしれない。
10年以上すれ違って、何年も連絡がつかなくなるかもしれない。
でも大丈夫だよ。
何があっても、最後には私たちみたいに、笑っていられる。
拳くんがそうだったみたいに、柚貴だって、何があっても柚花のことを諦めないでくれるから。
双子って、見えない何かで繋がってるんだよ。
それにね。
柚貴は私と拳くんを繋げてくれた駿くんの子でもある。
きっと柚花を離さない。
「だから今、拳くんとママは仲良しさんなの。」
柚花「・・・私とゆうくんも、ママたちみたいになれる？」
「なれるよ。赤ちゃんの時からゆうくんはゆずちゃんのこと大好きよ？しょうがない、ママの宝物、見せてあげる。」
部屋の奥から、宝物を持ってきて表紙を開いた。
この宝物がこれからもたくさん増えていくことを願って。
ーinferiority fin
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たらこ(プロフ) - 綾香さん» ありがとうございます☺️割と最初重めのお話だったのに最後まで読んでくださって嬉しい限りです。 (11月21日 23時) (
レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
綾香(プロフ) - 面白いです！面白すぎます！ニヤニヤが止まりません。前半は泣きっぱなしだったのに、後半は愛に溢れてて悶絶です！こちらの作品大好きです (11月17日 22時) (レス) @page13 id: ac06adb820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年8月7日 18時
