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下を向いて話していたのに、その声に気付いて前を向くと。
「っっ！」
高見「お元気そうで？」
あの時とは別人のような、高見部長がそこにいた。
前の部長は海外赴任からの帰りなこともあって高そうなスーツを毎日着ていて。
私は怒鳴られていたけど仕事はすごくできる人で上の信頼も厚かったのに。
今の部長は見る影もない。
服はぼろぼろ、散髪にも行ってなさそうな髪。
・・・足元もおぼつかない感じだし絶対お酒飲んでる。
高見「平日にその服装ってことは、福良さんも会社辞めたんだ？」
「は、はい・・・」
高見「仕事頑張ってたのにねえ。俺が言うのもなんだけど優秀な社員だったよ、君」
・・・あなたのせいで、辞めないといけなくなったのに。
高見「福良さんなんでも頑張ってくれたもんね？最初に挨拶した時に君を僕のものしようって決めたんだよ？」
寒気が止まらない。
高見「俺はといえばさ、あれから妻にも離婚されてね。子供にだって会えてない。そりゃそうか、職場で部下襲って懲戒免職だもんな？仕事も金も失ってこのザマ。」
なんでこんなに笑ってるの？
怖い。繋いでる手も震えてきた。
高見「でもさ、君のことまだ抱けてもない時に止められたのにこれってありえる？押し倒して服破ったとこで止められてんだよこっちは。」
高見部長が近づいてくる。
「いや・・・」
高見「それならさ、せめて君のこと抱いてないと割りに合わないと思わない？そう思うよなあ福良！！！」
さっきまで笑ってた部長の顔が一瞬にして変わり、大声をあげる。
あの時のことが思い出されて肩がすくむ。
怖い、だれか助けて・・・
その時繋がれていた手が引っ張られ須貝さんの背中に隠れる形になった。
そうだ、須貝さんが、いる。1人じゃない。
須貝さんの親指が手の甲を撫でた。安心する。
思わず繋いでいない方の手で須貝さんの服の裾を握りしめた。
sgi「Aちゃんもうこんなやつ見なくていい」
「須貝さん・・・」
須貝さんが高見部長の方を向いた。
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たらこ(プロフ) - 亜希さん» わ！はやい！嬉しい！コメントもありがとうございます！ (2021年5月28日 11時) (
レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
亜希(プロフ) - 一気に読んでしまいました！また次に行ってきます！！ (2021年5月28日 2時) (レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - 涙斗さん» 初めての夢小説がこれで良かったんでしょうか...でも嬉しいです。ありがとうございます！！ (2021年5月13日 21時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
涙斗(プロフ) - 完結おめでとうございます！私がQkで初めて読んだ夢小説がこれでした。双子の劣等感からsgiさんが救い出す感じ、栞奈ちゃんや大将などなど全て楽しませて頂きました！ (2021年5月13日 20時) (レス) id: 1030dabfc9 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - Ayayayayayayaさん» ありがとうございます！キュンももちろんですがずっと読んでくださってるのも嬉しい！ (2021年5月9日 4時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年3月31日 16時
