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帰ってきたパパも私と拳くんが一緒にいる姿を見てびっくりしていた。
ちょっと泣いていたかも。
そんなに心配させてたなんて親不孝者だな・・・
fkr「Aー?なんかネガティブなこと考えてない?」
「うん?なんにもー。」
fkr「隠し事ダメ、絶対。」
「はいはい(笑)」
その日は夜遅くまで家族4人で話をした。
お正月はお兄ちゃんも入れて5人で会えたらいいね。
そして。
「おばあちゃん・・・!!!」
おばあちゃんの家に行くとおばあちゃんが家の前のお花にお水をあげていて。
見つけてすぐに抱きついた。
祖母「Aちゃん、おかえり。拳くんも」
fkr「へへ、ただいま。」
祖母「拳くんやっとAちゃんと両想いになれたのね」
「おばあちゃんもそんなこと言うの?」
祖母「あら?お母さんにも言われたの?Aちゃんがいない時の拳くんは昔から泣きそうだったもの。Aに会えないんだ、どうしようーって。男の子はだめねえ」
fkr「そうだっけ?」
祖母「そうよ〜?受験でAちゃんがおばあちゃん家に住んでた時なんかおばあちゃんがAのこと盗ったって電話ですねてたじゃない」
・・・なんか、拳くんの知らないところがいっぱい出てくる。
その後おじいちゃんとも話して一泊し、次の日そのまま東京に帰った。
「・・・ねえ拳くん。」
fkr「うん?なにー?」
「最後のおじいちゃんの言葉、分かった?」
fkr「・・・分かんなかった(笑)」
「やっぱり?(笑)」
fkr「うん(笑)」
「・・・ね、拳くん。」
fkr「ん?」
「私のこと、諦めないでいてくれてありがとう。」
fkr「・・・迷惑って言われても、逃げられても、諦めないって決めたから。」
「私、拳くんのこと全然知れてなかったなあ。聞いたことないことばっかり。」
fkr「だからってもう逃げないでね?知らないこといっぱいあるなら、知って。」
「もう逃げないよ。逃げたって捕まるんでしょ?」
fkr「うん、捕まえる。今度逃げたら閉じ込めちゃうかもね?」
「こわーい(笑)」
fkr「怖いなら逃げなきゃいいでしょ?」
そんなこと話していたら、4時間以上かかる道のりはあっという間に過ぎていた。
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たらこ(プロフ) - 宇宙さん» わ、幼少期編まで...双子編最後までお付き合いいただきありがとうございました! (2021年3月26日 23時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
宇宙(プロフ) - たらこさん» 完結おめでとうございます!最後の手紙に感動しました。幼少期編も読んでみます!お疲れさまでした! (2021年3月26日 21時) (レス) id: 72a0436486 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - 名前さん» 読み続けていただいた上に再度のコメントありがとうございます!ようやくここまで辿り着けて私もほっとしてます。こちらこそありがとうございます! (2021年3月23日 23時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
名前(プロフ) - またこちらの場所をお借りします。本当に、本当に、嬉しいです。枯淡で6人と栞奈ちゃんと過ごしてくれていること、今日のお話のために今まで読んでいたのではないかとさえ思っています。ありがとうございます。 (2021年3月23日 22時) (レス) id: 5717194b21 (このIDを非表示/違反報告)
ちぱ(プロフ) - 宇宙さん» 以前もコメント下さった方ですよね?(同じ名前の別の方だったらごめんなさい!)和解まで読み続けていただいてありがとうございます。どうしても家族って比べられがちですよね。これからは衝突せず微笑ましく進むかと思いますので!また読んでいただけると嬉しいです。 (2021年3月23日 21時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年3月9日 15時