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あんなに喜んで電話したのに電話が終わって泣き出した私におばあちゃんはびっくりしていた。
拳くんも東工大に合格したことを伝えるとおばあちゃんは
「そう・・・選ぶ大学が一緒なのは双子だからなのかねえ。Aちゃんしんどいねえ。いつでもおばあちゃん家に帰っておいでね。」
と背中を撫でながら言ってくれた。
4月には東京での生活が始まる。
実家を出るわけだし準備もあってすぐに香川の実家に戻った。
母「同じ大学だし東京は危ないから拳と一緒の部屋にってお父さんが・・・」
ママは気まずそうに私に言った。
嫌だけど、大学が同じなんだもん。
そりゃそうだよね・・・
fkr「A、マンションだけどこことここどっちがいいって母さんが。」
「・・・どっちでもいい。拳くんに合わせるよ。」
・・・もう、なんでもいい。
そして4月。
fkr「ちょっ、A、なんで先行こうとするの？ネクタイするから待って。」
「一緒に行くわけないでしょ。ママたちも来ないんだから別々に行動させて。」
唯一の救いは拳くんと学部が違うことだ。
拳くんは理学部、私は工学部だから一緒にいなかったらバレることもないはず。
そう考えながら大学までの道を歩いている時拳くんに腕を掴まれた。
fkr「ちょっと待ってってば。」
「・・・何？」
fkr「母さんが、入学式には行けないけど写真送ってって。」
「分かった。撮って送っておくね。」
再び行こうとすると先を高い背で塞がれる。
「・・・まだ何か伝言？」
fkr「そうじゃなくて。せっかく一緒の大学受かったんだから2人で撮ろうよ。Aと写真なんてしばらく撮ってないし。ね？母さんも喜ぶと思うから。」
「・・・分かった。」
拳くんと並んで歩くのいつぶりかな。
中学の時も拳くん朝練あったから一緒に行ってなかったし。
朝練終わった拳くんにお弁当を渡すのがどれほど嫌だったか。
・・・あまり良い思い出じゃないな。
苦い思い出に浸っていると
fkr「あの、さ。」
「うん？なあに？」
fkr「今日、夜ご飯一緒に食べない？ほら、家事の分担とか決まり事とか決めないとだし。あと・・・久しぶりにゆっくり話そうよ。」
「分かった」
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たらこ(プロフ) - 亜希さん» 最高と言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！長いお話なのでゆっくりでも大丈夫です。読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年5月27日 23時) (
レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
亜希(プロフ) - 泣きながら読みました。特に福良さんサイドの初めての時に。もう、最高ですね。続き読んできます。 (2021年5月27日 22時) (レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - Biwaさん» Biwaさんこんにちは！コメントありがとうございます！兄妹設定楽しいですよね〜嬉しいです。んーfkrさんしか書いたことがないので想像つかないんですが短編もしくは中編とかなら書けそうなメンバーもいるかも…？できそうなら書いてみます！ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
Biwa(プロフ) - 突然すみません！！このお話が好きです！めっちゃ！！設定が私好みで…もしこの作品を作り終えて作者様がよろしければ、この設定で(兄弟で妹が劣等感をもってる)違うメンバーっ可能だったりしますか？ (2021年3月7日 21時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年2月28日 4時
