inferiority【QK】

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今日は大将は奥さんの病院に行く日でお休み。


代わりに栞奈が仕事が休みのためお店に手伝いという名目で遊びに来てくれている。


栞奈「ん〜美味しい〜！！Aの肉じゃが最高だわ、働き始めてからなかなか夜ご飯食べられないから残念すぎる・・・」


「大袈裟だよ(笑)栞奈はいっつも美味しそうに食べてくれるから嬉しい。」


ｶﾞﾗｶﾞﾗ
sgi「今日の天麩羅定食は白身魚入ってますか〜？」


「・・・いらっしゃいませ。入ってます。ただ・・・」


sgi「ん？ただ？」


「今日は私がお作りするんですけど大丈夫ですか？」


sgi「もちろん、じゃあ天麩羅定食でお願いしまーす。カウンター座ってもいい？」


「お好きな席におかけください。」


sgi「ありがと。・・・今日大将は？」


「週に1回はお休みとってらっしゃるんです。その時は私がお店の切り盛り任されてて。」


sgi「すげーじゃん。今日はAちゃんが大将だ。」


「そんな・・・すみません、せっかくおすすめ食べに来てくださったのに私のものになってしまって。」


sgi「全然？福良もAちゃんのごはん美味しいって言ってたし。」


栞奈「は？福良の友達？」


「拳くんの職場の人だよ。あの・・・この前は、お見苦しいところをお見せしてしまってすみませんでした。気を遣っていただかなくて大丈夫です。」


sgi「や、そんなつもりはないんだけど。ほんとにこの前のチキン南蛮うまかったから他も食べたいと思って来ただけよ。そりゃAちゃんにも興味はあるんだけど・・・」


栞奈「Aに興味？ちょっと、A気を付けなさいよ。誰にでも愛想振りまかない。もう27なんだから危機感くらい持って。」


「ほんとにそんなんじゃないから。変なこと言わないで。・・・私は拳くんみたいに魅力のある人間じゃないですよ。何の取り柄もない人間です。これといって自慢できることもないですし。」


sgi「・・・なんでそんな自信ないの？色白くて小さくて可愛いじゃん。料理も出来るし東工大なんでしょ？勉強もできる。」


「・・・福良拳の妹じゃなければ、違ったんですかね。」


sgi「え？」


「あ・・・いえ。なんでもないです。」


sgi「・・・」


栞奈「あの。」


sgi「あ、はい。」


栞奈「もうAは全部思ってること伝えてるんでこれ以上構わないであげてください。次動くなら福良の方ですから。」

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