45 ページ45
A side
ｶﾞﾁｬｯ
栞奈「おかえり〜今日早く終わるんじゃなかったっけ〜？・・・A？どうしたの。顔上げて、ほら。」
「・・・ｸﾞｽｯ栞奈・・・」
思わず栞奈に抱き着く。
栞奈「あーあーどうしたの。酔っ払いのおっさんに絡まれでもした〜？ほら泣きやめ〜」
栞奈が背中を撫でてくれる。
「拳、くんが・・・ｸﾞｽｯお店に来て・・・」
栞奈「福良ぁ？・・・この広い東京でわざわざAの店に行ってしかも会っちゃうなんて・・・これも双子の運命かねえ・・・で？怒られでもした？」
「ううん・・・今まで何してたか、とか、なんで家から出ていったか、とか聞かれて・・・」
栞奈「うん、それで？」
「もうね、離れたいって言った。拳くんといると自分のこと嫌いになるって・・・」
栞奈「・・・そっか。で？なんでAは泣いてるの。」
「・・・拳くん悪くないのに、ｸﾞｽｯ傷つけちゃった・・・自分のこと嫌いになるのは拳くんのせいじゃないのに・・・拳くんのせいみたいに言っちゃった・・・」
栞奈「そうきたか〜(苦笑)福良が関わるとAはほんとネガティブになるね・・・それで？福良はなんて？」
「・・・なにも。もう私のことは忘れてって言って帰ってきた。」
栞奈「はあ？・・・福良何やってんのよ・・・A、言い方がどうっていうのは置いておいて、今まで思ってたことは言えたのね？」
「・・・うん、言えた、と、思う。」
栞奈「じゃあもう気にしないでいいから。ほら、お風呂入って寝なよ。明日も仕事でしょ？」
「うん。」
栞奈「はい、じゃあお風呂行った行った〜着替えは置いといてあげる」
「え、あ、うん、ありがとう。」
栞奈に話してちょっと気が楽になったかも・・・
それから何もなく数日が経っていて。
拳くんを傷つけた自分がやっぱり嫌いだけど、もうしょうがないのかもしれないって。
拳くんから逃げてるままでいるよりは良かったのかもって思えるようになっていった。
そんなある日。
1人でお店番をしている時だった。
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
「今日の天麩羅定食は白身魚入ってますか〜？」
・・・拳くんの職場の人？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 439人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たらこ(プロフ) - 亜希さん» 最高と言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！長いお話なのでゆっくりでも大丈夫です。読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年5月27日 23時) (
レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
亜希(プロフ) - 泣きながら読みました。特に福良さんサイドの初めての時に。もう、最高ですね。続き読んできます。 (2021年5月27日 22時) (レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - Biwaさん» Biwaさんこんにちは！コメントありがとうございます！兄妹設定楽しいですよね〜嬉しいです。んーfkrさんしか書いたことがないので想像つかないんですが短編もしくは中編とかなら書けそうなメンバーもいるかも…？できそうなら書いてみます！ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
Biwa(プロフ) - 突然すみません！！このお話が好きです！めっちゃ！！設定が私好みで…もしこの作品を作り終えて作者様がよろしければ、この設定で(兄弟で妹が劣等感をもってる)違うメンバーっ可能だったりしますか？ (2021年3月7日 21時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たらこ
| 作成日時：2021年2月28日 4時
