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お休みの日、リビングで勉強していると拳くんが自室から降りてきた。
高校に入ってからぐんと会話は減った。
なんとなく、気まずい。
fkr「ね。A。」
「なあに？」
fkr「今度こそ志望校ちゃんと教えてよ。進路希望なんて出したの？」
「まだ決まってないから。拳くんは？」
fkr「Aが教えてくれたら言う。」
「・・・教えてくれなくても分かるよ、拳くん賢いんだから東大は視野に入れてるでしょ。」
fkr「Aだって高校入ってからめちゃくちゃ成績良いって知ってるよ。学年5位から落としたことないんでしょ。」
「・・・ママに聞いたの。」
fkr「母さんはAが口封じしてるから何にも教えてくんないよ。Aの高校に行ってる友達に聞いた」
「私が双子の妹ってこと言ってないよね？！」
fkr「・・・そんなに俺と双子なの、嫌？」
「・・・志望校、ほんとに決まってないから。」
・・・なんでそんなに悲しそうな顔するの。
中学の時あんなに言われてても助けてくれなかったじゃん。
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高3になり、本格的に受験勉強が始まった。
学校の先生は東大も狙って行って難しそうなら落とせばいいんじゃないかと言ってくれたけど、初めから志望校は東工大にすることにした。
東工大ならセンターは足切りにしか使わない。
その分みんながセンターに向けて勉強する時間を2次試験対策に充てられる。
東大狙ってセンターがあんま良くなかった時に東工大を最初から目指してる人に勝てる自信が私にはない。
要領が悪い分目標は１つに絞らないと。
・・・それに、拳くんは東大なはず。
ママにお願いして高校が自由登校になってから東工大の合格発表まで、徳島のおばあちゃんのところで勉強させてもらうことになった。
拳くんに詮索されるのだけは勘弁。
小学生の時から徳島のおじいちゃんおばあちゃんは特に可愛がってくれて、私が拳くんと比べられてしんどいのも1番理解してくれていた。
2次試験で東京に前のりする時も色んな神社の御守りをたくさん渡してくれた。
・・・絶対受かる。東工大でいっぱい学ぶんだから。
そして、合格発表の日。
おばあちゃんの家でパソコンの前で番号を見つけ、おばあちゃんと抱きしめあって喜んだのに、合格したとママに電話した時に告げられたのは私を奈落の底へ突き落とす内容だった。
・・・拳くんも、東工大に合格した、と。
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たらこ(プロフ) - 亜希さん» 最高と言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！長いお話なのでゆっくりでも大丈夫です。読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年5月27日 23時) (
レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
亜希(プロフ) - 泣きながら読みました。特に福良さんサイドの初めての時に。もう、最高ですね。続き読んできます。 (2021年5月27日 22時) (レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - Biwaさん» Biwaさんこんにちは！コメントありがとうございます！兄妹設定楽しいですよね〜嬉しいです。んーfkrさんしか書いたことがないので想像つかないんですが短編もしくは中編とかなら書けそうなメンバーもいるかも…？できそうなら書いてみます！ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
Biwa(プロフ) - 突然すみません！！このお話が好きです！めっちゃ！！設定が私好みで…もしこの作品を作り終えて作者様がよろしければ、この設定で(兄弟で妹が劣等感をもってる)違うメンバーっ可能だったりしますか？ (2021年3月7日 21時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年2月28日 4時
