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26にして無職になってしまった。
定年まで働いたんじゃないかと思うくらいの退職金をもらったししばらくお金に困ることはないけど働く気がしない。
あんなに毎日怒鳴られて残業したのに。
その理由がただ手を出したかったからだなんて。
仕事ができないから嫌われてる方がよっぽどよかった。
・・・おばあちゃんに会いたいな。
大学を卒業してから拳くんに会うことを避けていたので実家にもおばあちゃん家にも行けてなくて。
とてつもなくおばあちゃんに会いたくなった。
次の日すぐに新幹線に乗り、徳島のおばあちゃんの家まで行った。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
祖母「はーい。・・・Aちゃん？Aちゃんなの？まあ・・・」
「・・・ｸﾞｽｯおばあちゃん・・・」
祖母「おかえりなさい。ほら中に入っておじいちゃんにも顔見せてあげて。」
おばあちゃんは昔と変わらず笑顔で迎え入れてくれて。
泣きながら今までのことを話すと落ち着くまで、また頑張ろうと思えるまで家にいてくれていいと言った。
もちろん拳くんには黙っててくれると。
祖母「その代わり、お母さんには言ってあげて。Aちゃんから連絡がなくてすっごく心配してるの。おばあちゃんお母さんのお母さんだから放っておけないの。だめかしら？」
「・・・私から連絡してもいい？」
祖母「もちろん。」
その日の夜、卒業してから初めてママに電話をかけたら次の日におばあちゃん家に飛んで来てくれた。
母「・・・ｸﾞｽｯ学生の時より心配させる社会人がいますか。・・・無事で良かった。」
ごめんねママ。拳くんと離れることしか考えてなかったせいで傷つけちゃったね。
おばあちゃん家で過ごすと1日がのんびり過ぎていく。
毎日近くの川のほとりでぼーっと川の流れを見つめていた。
祖母「Aちゃん、お正月はどうする？」
・・・もう年の瀬か。
祖母「お母さんに聞いたら拳くん帰ってくるみたいよ？」
「っ・・・。」
祖母「まだ会いたくないのね・・・」
お正月は拳くんが来る日だけ栞奈の家に泊まることにした。
栞奈「Aー！！」
「栞奈・・・あけましておめでとう。」
栞奈「うん。おばあちゃん家に行ったおかげか顔色も良くなってる。良かった。」
「・・・そんなに顔色悪かった？」
栞奈「死んじゃうんじゃないかと思った。Aが元気になって良かった。ね、もし東京に帰ってくるなら一緒に住もうよ。」
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たらこ(プロフ) - 亜希さん» 最高と言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！長いお話なのでゆっくりでも大丈夫です。読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年5月27日 23時) (
レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
亜希(プロフ) - 泣きながら読みました。特に福良さんサイドの初めての時に。もう、最高ですね。続き読んできます。 (2021年5月27日 22時) (レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - Biwaさん» Biwaさんこんにちは！コメントありがとうございます！兄妹設定楽しいですよね〜嬉しいです。んーfkrさんしか書いたことがないので想像つかないんですが短編もしくは中編とかなら書けそうなメンバーもいるかも…？できそうなら書いてみます！ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
Biwa(プロフ) - 突然すみません！！このお話が好きです！めっちゃ！！設定が私好みで…もしこの作品を作り終えて作者様がよろしければ、この設定で(兄弟で妹が劣等感をもってる)違うメンバーっ可能だったりしますか？ (2021年3月7日 21時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年2月28日 4時
