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あの日以来、Aは家にいる時間がぐっと減った。
カレンダーにバイトのシフトや予定は書きこまれている。
たぶん半分は嘘。
でも家にいないから問い詰めることもできない。
家にいてもイヤホンを着けていて話が出来ない。
話かけても聞こえないふりをされる。聞こえてることなんて分かってる。
無理にでも話そうと思えば出来た。
でもそれをしなかったのはそれをすればもうAの心を開くことができないような気がしたから。
・・・勇気がなかっただけかも。
これ以上Aに嫌われたくなった。
前みたいに戻れなくてもいい、嫌われなければそれでいいよもう。
そんな気持ちになりつつ大学4年も後期に入っていた。
高校からのめり込んだクイズの作問でテレビの方から声を掛けてもらえるようにもなって、
大学を卒業したら大学院行きながらその道を模索するのもいいかな、なんて思っていた。
Aも院進むのかな・・・
そんなことを考えながら家に着くと明かりが点いている。今日は珍しく早い時間に帰って来たんだな。
ｶﾞﾁｬｯ
fkr「ただいま・・・A？・・・A！！！！」
そこにはAが真っ赤になった左手を抱えてしゃがみ込んでいて、その隣にはひっくり返った鍋と肉じゃがが。
「ごめん・・・鍋ひっくり返しちゃった。すぐ片づｋ「そんなんいいから、早く冷やさないと」」
Aの左の二の腕を掴んで流水で冷やす。
スマホで応急処置を確認。流水で冷やすんであってたよね？
うん、あってる。とにかく最寄の病院を探さないと。
まだやってるとこあった。でもあと30分で受付終わっちゃう、早く行かないと。
Aにコートを渡し急いで病院に向かう。
ああもう、なんで俺方向音痴なの。地図アプリがないと道分かんない。
なんとか病院に辿り着き、診てもらうことができた。痕には残らないみたいで良かった。女の子に一生ものの傷なんてついたら可哀想すぎる。別に嫁に出すつもりは毛頭ないけど。
「・・・ごめんね。」
fkr「ん？」
「ずっと会話もしてなかったのにこういう時だけ迷惑かけちゃって」
fkr「家族なんだから気にしなくていいよ。でも申し訳ないなって思ったならまたご飯作ってよ。たまにはみくと話したい。せっかく一緒に住んでるのに寂しいじゃん？」
「・・・うん。」
fkr「言ったね？言質とったよ？(笑)火傷治ったら何作ってもらおうかな〜」
こんな会話いつぶりだろう。心が温かくなる。
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たらこ(プロフ) - 亜希さん» 最高と言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！長いお話なのでゆっくりでも大丈夫です。読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年5月27日 23時) (
レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
亜希(プロフ) - 泣きながら読みました。特に福良さんサイドの初めての時に。もう、最高ですね。続き読んできます。 (2021年5月27日 22時) (レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - Biwaさん» Biwaさんこんにちは！コメントありがとうございます！兄妹設定楽しいですよね〜嬉しいです。んーfkrさんしか書いたことがないので想像つかないんですが短編もしくは中編とかなら書けそうなメンバーもいるかも…？できそうなら書いてみます！ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
Biwa(プロフ) - 突然すみません！！このお話が好きです！めっちゃ！！設定が私好みで…もしこの作品を作り終えて作者様がよろしければ、この設定で(兄弟で妹が劣等感をもってる)違うメンバーっ可能だったりしますか？ (2021年3月7日 21時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年2月28日 4時
