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24.兄編start ページ24

いつからだっただろう。


俺にとっての絶対的存在が消えてしまったのは。


いつもパズルを完成させると誰よりも早く


「拳くんすごいね。」


とふんわりと笑って褒めてくれて。


わざわざ会話しなくても隣で本を読んでいるだけで落ち着いて。


何をするにも一緒。


ランドセルだって2人でコナンくんと一緒にしようと茶色にした。


周りが親とまだお風呂に入っている時、俺たちは2人だけでお風呂に入っててちょっと優越感があったり。


小学校でクラスが離れたって行きも帰りも一緒。


Aの教室まで毎日迎えに行くと嬉しそうに俺に駆け寄って来て、手を繋いで家まで帰る。


友達が欲しくたって手に入れることができない唯一無二の存在。


それがAだった。


それがある時、Aの教室に迎えに行くとAがいなくて。


Aのクラスの子に聞くと先に帰ったと。・・・今までそんなことなかったのに。


家に帰ってAを見たら泣きそうな顔をして目をそらされた。


その日初めてお風呂を断られた。


fkr「ねえお母さんなんで?A怒ってるの?僕のことなんか言ってた?」


母「うん?何も怒ってはないと思うわよ?もう拳もAも大きくなったってこと。いくら双子でも男の子と女の子だからね、恥ずかしいんじゃない?ほら、1人でお風呂行ってきなさい。」


その日から色んな事が別々になった。


今まで手を繋いで通っていた学校も、手を繋がなくなった。


帰りだってAが先に終われば待ってくれなくて。


帰りの会が終わったらダッシュでAの教室に走っていかないと一緒に帰れなくなった。


Aは俺と一緒に歩いていたのにどんどん先を進んでいった。


俺には絶対に食べられない野菜をパクパク食べるようになった時はほんとにショックだった。


この頃からもうAと笑顔で話せることはなくなってた。


Aがなんで俺のことを嫌がるのか、どうしても分からなくて。


これが男女の違い?いやでもお兄ちゃんとは笑顔で話してんじゃん!


なんで僕だけ?


ねえ、A、俺たちお母さんのお腹の中からずっと一緒にいたじゃん。


なんでよ。

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たらこ(プロフ) - 亜希さん» 最高と言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます!長いお話なのでゆっくりでも大丈夫です。読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年5月27日 23時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
亜希(プロフ) - 泣きながら読みました。特に福良さんサイドの初めての時に。もう、最高ですね。続き読んできます。 (2021年5月27日 22時) (レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - Biwaさん» Biwaさんこんにちは!コメントありがとうございます!兄妹設定楽しいですよね〜嬉しいです。んーfkrさんしか書いたことがないので想像つかないんですが短編もしくは中編とかなら書けそうなメンバーもいるかも…?できそうなら書いてみます! (2021年3月7日 22時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
Biwa(プロフ) - 突然すみません!!このお話が好きです!めっちゃ!!設定が私好みで…もしこの作品を作り終えて作者様がよろしければ、この設定で(兄弟で妹が劣等感をもってる)違うメンバーっ可能だったりしますか? (2021年3月7日 21時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たらこ | 作成日時:2021年2月28日 4時

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