20 ページ20
その日は栞奈と揚げ物パーティーと題して唐揚げにポテチ、白身フライと食べまくった。
栞奈曰く暴飲暴食というなら食べるものもこだわって脂っこいものを取るべきらしい。
金曜は私は昼から講義だけど栞奈は朝からということで一緒に部屋を出た。
栞奈「朝からご飯とお味噌汁飲むといいもんだね〜コンビニの惣菜パンかじりながら登校する朝とはわけが違う!」
「ご飯なんて炊いておくだけだしお味噌汁も即席だってあるじゃない。」
栞奈「その手間暇がだるいの!持つべきものは料理上手の親友!」
「大袈裟だなあ・・・」
栞奈「大袈裟じゃないよ。Aは価値がある人間だし賢くて可愛くて私の自慢の親友。だからこそこそしないで素知らぬ顔して行ってきなさい。綿野とかいう意味の分からん女になんか言われたら呼んでくれれば東工大乗り込んでやる。」
「それは心強いなあ(笑)・・・ありがとう。」
栞奈「ん。じゃあね。また連絡して。」
栞奈と別れ今日の講義の教科書を取りに一度家に帰る。
たしか拳くんも朝から講義だったはず。
予想通り拳くんはおらず一安心。
・・・昨日のこと怒ってるかな。
早めのお昼ご飯を食べて家を出る。
大学にも早めに着き3限の教室に行こうと工学部塔を目指して歩いていると綿野さんの姿が。
綿野「あ、Aちゃん、昨日はなんかごめんね?バラされたくないことみんなの前で言っちゃって。」
「う、ううん・・・」
綿野「でね、私昨日福良くんの好感度下がったとか言っちゃったんだけどやっぱり福良くんのこと好きなんだ〜だから友達になろ?」
「え、あ、でも私拳くんとは家が一緒なだけで話すこともないから・・・」
綿野「そんなん家一緒なんだから話しかければいいでしょ。友達の頼みくらい聞いたら?お弁当のことといい性格悪すぎない?」
「あ・・・でも・・・」
綿野「ああもうじれったいな。そういうところがほんと嫌いなのよ。私と友達になったら良い男分けてあげてもいいよ?これでどう?」
正直全く魅力を感じない提案なんだけど。早く着いたのにもう今すぐここを発たないと講義に遅刻しそう。
琴葉「Aちゃん」
「琴葉ちゃん!」
琴葉「無視して行こう。綿野さんも福良くんが好きならAちゃんのこと使って近づこうとか辞めたら?そんなんで福良くんは好きになってくれないと思うよ。」
琴葉ちゃんに手を引かれてその場から離れることが出来た。
439人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たらこ(プロフ) - 亜希さん» 最高と言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます!長いお話なのでゆっくりでも大丈夫です。読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年5月27日 23時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
亜希(プロフ) - 泣きながら読みました。特に福良さんサイドの初めての時に。もう、最高ですね。続き読んできます。 (2021年5月27日 22時) (レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - Biwaさん» Biwaさんこんにちは!コメントありがとうございます!兄妹設定楽しいですよね〜嬉しいです。んーfkrさんしか書いたことがないので想像つかないんですが短編もしくは中編とかなら書けそうなメンバーもいるかも…?できそうなら書いてみます! (2021年3月7日 22時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
Biwa(プロフ) - 突然すみません!!このお話が好きです!めっちゃ!!設定が私好みで…もしこの作品を作り終えて作者様がよろしければ、この設定で(兄弟で妹が劣等感をもってる)違うメンバーっ可能だったりしますか? (2021年3月7日 21時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たらこ | 作成日時:2021年2月28日 4時