inferiority【QK】～追憶～ (ページ42)

今日:57 hit、昨日:6 hit、合計:65,158 hit

▼ ページ42

柏木妹「ともくんに勝つ！」

柏木兄「お？本気出すよ？」

fkr「どうでもいいけどちゃんと声かけてよ？」

柏木兄「ごめんごめん。スタートしたらちゃんと見とくから安心して。」

柏木twinsは2人共後半組。勝負するとかほんと仲良いな・・・

柏木兄とのペアは俺だからいちゃいちゃせずにちゃんと俺があと何周か管理してくれないと俺Aのことしか考えてないから一生終わんない。

Aが後半で良かった。同じだったら俺も走んないとだから見てあげられない。

頼むからちょっとでも回復して。

Aにどうやって謝ろうとか生理中に良い食べ物とか色々考えてたら走り終わってた。

柏木兄「ちゃんと声かけたのに完全に無視して終わっても走り続けるからビビったわ。」

fkr「ごめん、ちょっと考え込んでた。」

柏木兄「妹ちゃん心配なんだろ？俺は自分で覚えて走るし見といてやれよ。」

fkr「ありがと、助かる。」

後半組が始まり一斉に走り出す。

Aも集団にそこまで離されずに順調に走っていた・・・・が。

fkr「日野さん、女子って何周だっけ。」

栞奈「5周・・・まだ半分しか走ってない。」

柏木twinsのいる先頭集団ともうちょっとで1周の差がついてしまう。

差なんてどうでもいいんだけど。

fkr「走り切れる気が・・・」

栞奈「しない、よね・・・」

明らかにペースが落ちた。さすがに体育の先生も心配そうに見つめている。

いや止めてよ先生。無理だって。

先頭集団のトップである柏木がAの横を通り過ぎようとした時だった。

fkr「・・・A！！」

ふらふらと走っていたAが立ち止まったかと思ったらバタンと倒れた。

柏木兄「福良さん！大丈夫？！」

1番近くにいた柏木がAを起こしているがAは目を開けない。

急いでAの元に駆け寄りAをおんぶする。

fkr「俺保健室連れて行きます。」

先生「あ、ああ、頼んだ。」

保健室まで全力で走った。土足とかどうでも良い。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ
fkr「先生！体育の途中で妹が、」

先生「！！びっ、くりした。妹さん？ああ、福良さんね。ベットに横に寝かせてあげて。」

靴を脱ぎAをベットに連れて行く。

横に寝かせてAの靴も脱がせる。

・・・やっぱ止めれば良かった。