inferiority【QK】～追憶～ (ページ5)

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次の日事件は起きました。

お外で遊ぶ時間、Aちゃんは隅っこの花壇の前でしゃがんでお花を眺めています。

色んな色のお花があって綺麗だなあ、なんのお花かなあとほっぺに手をあてて考えていると

拳太「えいっ！」

「ひゃっ。」

拳太「Aのパンツ！ハムスター！だっせえ！」

スカートを捲られた上にパンツを見られハムスターを馬鹿にされたAちゃん。

今までずっと堪えていましたがもうダメ。

「うっ・・・・ｸﾞｽｯもうやだあ・・・・うわああああああんん」

ボール遊びをしていた拳くん、泣き声を聞いてボールを投げ捨てAちゃんの元へ走ります。

fkr「A！どうしたの！」

「けん、ｸﾞｽｯ拳太くんに、パンツ・・・」

拳くんもう許せません。

ぽっけからハンカチを出してAちゃんの涙を拭き復讐を決意します。

でも相手はあの大きい体の拳太くん、正攻法では勝てません。

さて拳くん、まず拳太くんの隣に座り拳太くんが足を踏み出した瞬間に足を引っかけます。

fkr「ごめんね？足長くて。」

その後も足を引っかけたりボールを当てたり。

でもその度にすぐ謝るので拳太くんも怒れません。

fkr「ねえ拳太くん？Aのこと好きなのは知らないけど泣かせたらAのこともう幼稚園に連れてこないからね？先生にも拳太くんのお母さんにも拳太くんが今までしてきたことぜーんぶ僕の口から言うよ？幼稚園のみんなにも拳太くんがAのこといじめるからAが幼稚園に来れないって言うよ？そしたら拳太くんお友達いなくなっちゃうかもね？」

拳太くん、固まってます。

拳くんは言い切ってニコニコしながらAちゃんの元へ。

「拳くん・・・」

fkr「もう大丈夫だよ、拳太くんももうAに意地悪しないよ。」

「ほんと？」

fkr「うん」

「拳くん、すごい・・・拳くんはAのヒーローだね。」

fkr「えへへ、Aのためならなんでもするよ？」

「拳くんありがとう・・・大好き。」

その日Aちゃんはお母さんとお父さんにいかに拳くんがかっこよかったかをずっと話しました。

Aちゃんの笑顔が戻って一安心。

もちろん拳太くんがAちゃんに意地悪することもなくなりましたとさ。

・・・拳くんが怖くて近づけないのかもしれないですが。