▼ ページ40
下駄箱の前でAと別れ一度前のクラスに入る。
柏木兄「今年はともちゃんと一緒になんねーかなー。」
fkr「部活でもべったりなのにクラスも一緒だったら離れることないじゃん」
柏木兄「羨ましいんだろ？」
fkr「うるさい」
その時先生が入って来てクラス発表の紙を全員に配った。
前の席の柏木から紙を回される。
柏木「よっしゃ！ともちゃんと同じクラス！」
・・・ほんとだ、柏木が2つ並んでる。
俺は・・・A組から順番に見ていくか。
左に書かれている名前の羅列を順番に辿っていく・・・と。
fkr「嘘でしょ・・・？！」
福良が上下に二つ並んでいる。
fkr「やった・・・Aと、Aと一緒のクラスだ・・・！！」
奇跡だ。最終学年にAと一緒なんて！
柏木兄「お、一緒のクラスじゃん、今度こそ双子同士よろしく？」
fkr「・・・よろしく。」
Aが妹さんのあの高いテンションに委縮しないといいけど。
柏木とA組の教室に行くともうAはそこにいた。
fkr「A！」
「・・・拳くん。」
fkr「へへ、一緒だね」
「・・・あんまり、話しかけないで、ね。」
fkr「・・・分かっ、た・・・」
柏木兄「・・・福良」
fkr「・・・はは、調子に乗っちゃった、かな。」
その時、A組の担任の先生が教室に来て出席番号順で座ることに。
Aが、目の前に座ってるってだけで嬉しい。
Aはというと3年連続で親友の日野さんと同じクラスになれたらしい。Aの前の席で楽しそうに2人で話してる。
先生「今年は3年です。高校受験のある大切な1年なので気を抜かないこと。まずは希望校書いて来週までに提出してください。親御さんともよく話し合うように！」
進路、か。
ちゃんと考えたこと、なかったな。
・・・Aは、どこ行くんだろ？
家に帰って母さんに進路用紙を返した。
母「拳、英明行きたいって去年言ってたし成績も申し分ないでしょ？書いて出したら？」
fkr「うん・・・そうするつもり、なんだけど。」
母「お母さんは、言わないわよ。」
fkr「なんで言うこと分かるの。」
母「拳が聞くことの大半はAのことですから。」
夜ご飯の時も
fkr「ねえA・・・志望校、どうするの？」
「・・・秘密」
Aは、俺と一緒なことがそんなに、嫌なの？
ここから俺とAの攻防戦が幕を開けることになろうとは。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たらこ
| 作成日時：2021年3月26日 17時
