中3 クラス替えと最終学年 ページ39
ついこの前入学したと思った中学も、もう3年になるのか。
制服のズボンの裾も、身長が伸びてちょっと短い。
・・・と2年の終わりに思ってたけど裾が伸びてる。
折られたところ、縫い直してくれたんだ。
fkr「母さん制服ありがと。」
母「うん？何が？」
fkr「制服の裾、短くなってたとこ直してくれて。」
母「ああ、Aがこの前してたからAに言ってあげて。」
えっほんと？
A、俺のことよく見てくれてたんだ。
え、嬉しすぎる。好き。
「あ・・・拳くん、おはよう。今日は朝練ないんだね？」
fkr「A！」
「な、なに？」
fkr「制服！ありがと！」
「あ、ああ・・・ううん、拳くん、中学になってからぐんと身長伸びたもんね。」
fkr「ん？そうだね？10�儖幣綽�びたかなー」
「・・・どんどん、変わってくね。」
fkr「え？」
「ううん、なんでもない。じゃあママ、行ってきます」
fkr「え、一緒に行こうよ」
「え・・・。」
fkr「すぐ用意するから、待ってて。絶対」
「え、あっ！」
言い逃げしてごめん、今日は嬉しくて強引になっちゃった。
鞄を持って急いで階段を下りると、玄関に座って待ってくれてるAがいた。
・・・小学校の時以来。
fkr「A、お待たせ。行こう？」
「うん・・・」
fkr「あー。朝練ない部活にすれば良かった。」
「拳くん、朝苦手だったもんね。」
fkr「今もだよ？起きるのまあしんどい。昔はAが起こしてくれてたけど今は目覚ましだから起きる気しないし。」
「昔ももうちょっとってごねてたじゃない。」
fkr「えー？そうだったっけ？」
何この時間。めちゃ幸せよ？
でも学校に近づいて同級生がちらほら見えだした途端
「拳くん、ちょっと前歩いて・・・」
そんなあからさまに距離取らなくたって。
柏木twins「おはよー！」
fkr「あ、おはよ」
「・・・おはよう。」
相変わらず憎たらしいほど仲良いなこの2人は。
柏木妹「珍しいね？Aちゃんと福良くんが一緒に登校なんて」
「ち、違うよ、たまたま一緒になっただけ、だから。」
柏木兄「だそうですけど？」
fkr「一緒に来たのは事実だから。」
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年3月26日 17時
