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てなわけで、今年は俺のお返し、Aに作ってもらえないかお願いしようと思ってAの部屋の前に来ました。
ｺﾝｺﾝｯ
「はーい」
fkr「俺、入ってもいい？」
「拳くん？・・・どうぞ」
深呼吸をしてAの部屋に入る。
「どうかした・・・？」
fkr「あのさ、来週ホワイトデーじゃん？俺、先月いっぱい貰っちゃったから全員にお返し買うのはちょっと辛くてさ・・・」
優しいAなら絶対手を差し伸べてくれるよね？ね？
「ちょっと待ってね・・・」
んん？
「はい、私お小遣いずっと貯めてるしお年玉もまだママに貯金してって渡してなかったからこれ使って。返さなくても大丈夫だから」
・・・そう来るか！
こんな3万円も渡してくれなくても全然足りるしそもそもこういうことじゃない！！
fkr「A、お金は貰えないよ」
「？？だから来たんじゃないの？」
fkr「ね、Aは今年ホワイトデー作らないの？」
「え？」
fkr「去年は部活の人と交換するって作ってたでしょ？」
「作る、けど・・・」
fkr「材料代は出すから・・・俺のも、お願いできない？」
「でも・・・拳くんのこと、好きな女の子が一生懸命作ったものなのに・・・お返しを私が作るのは・・・ちょっと・・・」
fkr「お兄ちゃんの去年作ってたじゃん？」
「お兄ちゃんは、彼女さんがいて、それを分かってて渡してる人だから・・・それにお兄ちゃんすっかり忘れてたみたいだし・・・」
嘘でしょ、作ってくれないって思ってなかった。
fkr「A・・・お願い・・・俺、作れないし・・・お金も受け取れないよ。ラッピングとかなら、頑張るから、お願いできないかな・・・お願い・・・」
「え、拳くんそんな、頭下げないで、分かったから。日曜日、作る予定だから手伝ってくれるなら・・・」
fkr「ほんと？！ありがと！」
思わずAの手を握る。
「拳くん、恥ずかしい、から、手、離して・・・」
fkr「ええ？嬉しいんだもん。ありがと。日曜日、楽しみにしてるね？」
Aと一緒にクッキー作り！楽しみ過ぎる！ありがとうホワイトデー！
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年3月26日 17時
