inferiority【QK】～追憶～ (ページ33)

今日:49 hit、昨日:6 hit、合計:65,150 hit

中2 欲しい！ページ33

女1「今年は福良くんバレンタイン貰ってくれるらしいよ！」

女2「嘘！予備で持ってきてたやつ渡そうかな！」

今日はバレンタインデー。

この国ではなぜかこの日女の子が好きな男性にチョコを渡す風習がある。

柏木兄「去年は受け取らなかったんだ？」

皆さん覚えてますか？

そう、柏木twinsの兄の方です。

柏木はあれからバスケ部に入り2年で同じクラスになってからはそこそこ仲良くしている。

妹さんもバスケ部で部活までお揃いで2人で休憩中にバスケして、みんなから仲良しtwinsって呼ばれてる。

fkr「欲しくもないのに受け取って、貰ったら1ヵ月後にお返し渡さないといけないんだよ？俺好きな子いないしチョコも特別好きってわけじゃないから不毛なやり取りにしか思えないんだよね。」

柏木兄「じゃあなんで今年は受け取ってんの？」

fkr「それは・・・言わない。」

柏木兄「どうせAちゃんが関わってるんだろうけど。」

fkr「ちょっと。人の妹の名前馴れ馴れしく呼ばないでくれる？Aと仲良いわけでもないでしょ。」

柏木兄「双子のお兄さんも仲良いとは程遠いようですけど？」

fkr「・・・うるさいよ。」

その時廊下を走る音が聞こえ、妹さんが走ってやって来た。

柏木妹「ともくん！」

柏木兄「ん？ともちゃんどーした？」

柏木妹「バレンタインのチョコ！はいどうぞ！」

柏木の様子がちょっと変。いつもの柏木なら飛びついて喜びそうなものなのに。

柏木兄「・・・今年も、ありがと。」

柏木妹「いいえ。ね、食べて食べて！」

・・・Oh・・・・や、でもコーンフレーク混ぜてるし、こんな形もありなのか、な。

柏木兄「・・・ん。お、いしいよ。」

柏木妹「ほんと！良かった～。家にまだあるから、帰ったら一緒に食べようね～。じゃ！」

妹さん、スポーツも勉強も出来てモデル体型でなんでもできそうに見えたけど料理だけは苦手なのか。

fkr「顔、引き攣ってたよ。」

柏木兄「うるさい。ともちゃんが作ったってだけで最高に美味しい。ちょ、これ貰うわ。」

fkr「あ！」

チーズオンハンバーグが・・・楽しみにして取ってたのに。

柏木兄「うま。」

fkr「当たり前。最高に美味しいならお弁当も作ってもらえば？」

柏木兄「辞めて。本人得意だと思ってんだから・・・で？福良は妹ちゃんに貰わないの？」

fkr「俺は、家に帰ってからが勝負だから。」

Aが、学校でみんなの前で渡すわけがないからね。