inferiority【QK】～追憶～ (ページ32)

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昼休み、Aの様子を見るべくAのクラスに行くとそこにAはいなくて、早坂さんがAについて話してた。

早坂「福良さんが抜かされて最下位になってから空気悪くなってビリでそのままいっちゃったよね。あれがきっかけだったと思う。同じ福良でもお兄ちゃんの方は遅くないのに。双子のいらない方が同じクラスって最悪。運動出来ないなら体育祭休めば良かったのに！」

いやあなたバトン落としてませんでした？

あームカつく。

Aそりゃここにはいられないよね。

日野さんもいないから違うとこで食べてるんだろう。

体育祭が終わり後片付けをして家に帰るともうAは家に帰ってるみたいだった。

母「シャワー浴びてからすぐ部屋に篭っちゃったのよね。」

母さんに事情を話すと苦笑いされた。

話てすぐAの部屋に行くとAのすすり泣く声が聞こえた。

fkr「A、入るよ。・・・今日のことはAのせいじゃないよ。他の組の子運動部ばっかだったし。」

「・・・ほっといて。」

fkr「A・・・」

「拳くんは、1人抜いてたね。」

そうだったことすら覚えてないくらいどうでもいいことなのに。

「私も拳くんになりたかった。」

fkr「Aの良いとこだっていっぱい・・・」

「ない！そんなものない！嘘つかないで！拳くんは必要な方だから、そんなこと言えるんだよ。拳くんなんて、大っ嫌い！双子になんかなりたくなかった！」

fkr「っっ」

「もう、出てって・・・」

なんで。
なんでこうなんの。
体育祭なんて、消えちゃえ。

夜ご飯でAは謝ってくれたけど、深い傷の残る1日になった。