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それから蓮くんは俺にべったりでお母さんが迎えに来た時には
蓮「お兄ちゃんも双子なんだって！お兄ちゃん、明日はむぎちゃんも紹介するからね！」
どうやら妹ちゃんは紬ちゃんという名前であだ名はむぎちゃんだそう。
fkr「楽しみにしてるね。」
蓮くんは見えなくなるまでずっと手を振ってくれていた。
その後園児全員が帰った後の教室を掃除して今日は終わり。
fkr「ね、A、可愛かったね。」
「そうだねえ。」
fkr「双子って意外といるもんだね。明日蓮くんの双子の妹ちゃんに会うの楽しみだなあ。」
「・・・幼稚園の頃は、楽しかったね。2人だけでいても、問題なかったし・・・」
fkr「・・・他人なんて、所詮他人だよ。」
「・・・そうだね。」
Aが望むなら、俺、Aとだけずっと一緒にいるのに。
次の日、蓮くんと手を繋いで現れたのは蓮くんと雰囲気のよく似た女の子だった。
蓮「お兄ちゃん！妹の紬ちゃん。むぎちゃん、お兄ちゃんも双子なんだって！」
紬「そうなの？？すごいね？？」
蓮「すごいね。」
んー可愛い。俺たちも昔こんなんだったのかな。堪んないや。
蓮くんと紬ちゃんは背中を合わせてずっと2人で遊んでる。
うんうん、分かるよ、体のどこかが引っ付いてないと落ち着かないんだよね、俺もそうだった、うんうん。
午後は俺たちの出し物で4人で人形劇。そこそこ喜んでもらえたと思う。
みんなに2日間ありがとうを言ったら感情の出やすい子とかは泣いてくれた。
幼稚園児って感情が豊かだよね。あ、A涙ぐんでる、はあ、純粋で可愛い。
蓮くんと紬ちゃんのお母さんが迎えに来て2人ともお別れって時、蓮くんが奥にいるAの手を引っ張って連れてきた。
fkr「ん？」
「蓮くんどうしたの？」
蓮「お兄ちゃんたちも双子で仲良くしてね？ね、お兄ちゃん、お姉ちゃんのこと大好き？」
fkr「大好きだよ。」
蓮「お姉ちゃんもお兄ちゃんのこと、大好き？」
「・・・うん、大好きだよ？」
蓮くんは嬉しそうに俺とAの手を繋げて
蓮「ずっと仲良し！」
と言って、紬ちゃんと手を繋いで帰って行った。
蓮くんたちが見えなくなってからAが手を解こうとしたけど手に力をこめて解かせなかった。
「け、拳くん・・・」
fkr「ずっと、仲良し」
Aは、困ったように笑って
「うん、仲良しね。」
Aの手にも力が入ったような気がした。
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年3月26日 17時
