中2 職業体験 ページ27
fkr「えっ」
「え・・・」
体験先発表の貼り出しを見て、俺とAは同時に声をあげた。
実は来週の職業体験、Aが老人ホームを希望してるのは柏木の妹さんに教えてもらってた。
だから俺も老人ホームを第一希望にしたんだけど通らなくて今回の発表は期待してなかったんだけど。
俺は今双子の奇跡に直面してる。
体験先が幼稚園、しかもAと一緒！！
采配した先生ありがとう、大好き。感謝しかない。
先生「体験先同じ人ごとに集まって〜」
fkr「A！！」
「・・・拳くん、老人ホーム希望したって、言ってなかった？」
fkr「希望したんだけど、通らなかった。Aもじゃないの？」
「・・・うん、そう。」
栞奈「私も一緒だよ〜。ま、私は幼稚園が第一希望だったけどね。」
「栞奈がいてくれて、良かった。」
え、俺は？俺もいるよ？心強くない？
俺たちと卓球部の宮内くんが同じ幼稚園。出し物は人形劇にすることになった。
劇に使う人形はAが作ってくれるらしい。
すごいよね、俺の妹なんでもできるんだよ？最高。
母「2人とも希望通らずで行き先も一緒？運が悪いわね〜」
fkr「ね、老人ホームってそんなに人気じゃなかったはずなんだけどね、残念」
母「その割に拳は残念じゃなさそうね？」
fkr「Aと一緒だからそんなに悲観してないよ、しかも行く幼稚園俺たちが通ってたとこだし。ね？A。」
「・・・うん、そうだね。」
知っている先生いるかなー？
母「Aは、嬉しくなさそうね？」
「子供が嫌いってわけじゃないんだけど。幼稚園の頃、ちょっと怖い男の子に意地悪されてたことがあるから、あんまり小さい子得意じゃないの・・・」
fkr「拳太くん？」
「よく覚えてたね？」
fkr「そりゃAのこといじめてた子だからね、覚えてるよ。」
トラウマになってんじゃん。
拳太許すまじ。
fkr「元気な男の子は男子に任せればいいよ。嫌になったら俺を頼ってね。」
「ありがとう、拳くん。」
Aと1日中いっしょにいられる。最高！
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年3月26日 17時
