inferiority【QK】～追憶～ (ページ19)

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女子の部屋のフロアに行きAたちの部屋の前で待つ。

女1「え、福良くんじゃん、なんで？」

女2「Aちゃんと荷物混ざっちゃったんだって」

女1「双子だもんね、一緒に住んでるとそういうこともあるんだね。Aちゃんいいな～福良くんみたいなお兄ちゃん私も欲しい！」

・・・Aの自慢のお兄ちゃんに僕なれてる？

「拳くんお待たせ。ほんとに逆になってた。変だね？」

fkr「ふふ(笑)一緒の部屋だからそういうこともあるよ」

「そう・・・だね。」

fkr「ね、これから時間ある？自由時間だよね。」

「え？うん。」

fkr「お母さんたちのお土産、2人で一緒の買おうよ」

「・・・別々じゃ、ダメなの？」

fkr「被ったら2つもいらないでしょ？」

「そうだね・・・」

fkr「じゃ、いこ。」

Aの手を取ってホテルの売店に行く。

fkr「お菓子と・・・ストラップとか、にする？」

「うん・・・じゃあお菓子選んで、私ストラップ選ぶから。」

fkr「そんなに急がなくてもゆっくり一緒に選ぼうよ。」

「・・・拳くん、部屋に戻らなくていいの？私のことお楽しみ会終わるまで待ってそれからずっと私と一緒にいるでしょ？」

fkr「ん？いいの。男子なんてお土産より部屋でトランプとかやってるだけだし。」

「・・・そう。」

Aと一緒が一番落ち着く。

そりゃ友達とトランプとか隠れて持ってきた遊戯王カードとかも楽しいけど、1日中一緒じゃなくたって限られた時間で十分楽しめる。

別にそこまでこだわりもなかったけど迷ったふりしてお土産選ぶ時間を引き延ばした。

fkr「じゃあおやすみ。」

「あ・・・拳くん」

ん？Aが呼び止めた？

なになに？やっぱりAも離れるの寂しかった？

fkr「ん？なに？」

「あ、のね。ママには話したんだけど。」

fkr「うん？」

「中学になったら、部屋、別々にしてもらおうね。」

fkr「・・・え？」

「私、よく風邪ひくからその度に拳くんお兄ちゃんの部屋に寝ることになるし。」

fkr「よくって月1回あるかないかじゃん」

「今回みたいに服の入れ違いとかもあるし」

そ、れは。わざとやったんだよ。言えないけど・・・

「朝だって、着替え順番に部屋でするから時間かかるし。ママもパパもいいよって言ってくれたから。じゃあ、おやすみ。」

・・・最悪だ。

服なんて入れ替えるんじゃなかった。

一睡もできなくて、修学旅行の思い出は最悪なものとなった。