inferiority【QK】～追憶～ (ページ2)

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幼稚園呼び捨てで呼ぶ！ページ2

fkr「Aちゃん」

「なあに？」

fkr「ふふ、なんでもない(笑)」

母「ほんとに仲良しね～」

「ね～？」

今日も拳くんとAちゃんは仲良しさんです。

ほんとならお母さんを中心に手を繋いで山の字のようになるはずですが

拳くんはAちゃんと手を繋ぎたいので中心はAちゃんになっています。

お母さんは気付いていますがAちゃんは気付いていません。

右にはお母さん。左には拳くんで大満足のご様子。

家に帰っても絵本を読むAちゃんと背中を合わせてブロックで遊ぶ拳くん。

身体の一部が引っ付いていないとだめ。これは拳くんのこだわりだそうです。

兄「ただいま～」

「！！お兄ちゃん！！」

お兄ちゃんが小学校から帰ってきました。

絵本を読むのを中断してAちゃんは玄関へ走ります。

「お兄ちゃん！！おかえりなさい！！」

兄「A～！！」

ランドセルを置いてすぐお兄ちゃんはAちゃんを抱きしめます。

fkr「お兄ちゃんおかえりなさい」

兄「拳もただいま。」

冷静に言葉をかける拳くんですが悔しくて仕方ありません。

Aちゃんを取られたばかりかハグまで・・・

拳くんは考えます。お兄ちゃんになる方法とは・・・

fkr「・・・！！」

お？ひらめいたみたいですね。

fkr「A！」

「・・・拳くん」

fkr「何？」

「なんで怒ってるの・・・？」

fkr「怒ってないよ！」

「なんでAのことAって呼ぶの・・・？」

fkr「AはAじゃん。」

「・・・ママぁ。」

びっくりしたAちゃん。お母さんの元に走り背中に隠れます。泣きそうです。

母「拳、なんでいきなり呼び捨てにしようと思ったの？」

fkr「だって・・・お兄ちゃんAのことAって呼ぶ・・・」

お母さんは納得。でもAちゃんにはちょっと難しいかな。

fkr「だめ・・・？」

Aちゃんに逃げられた拳くんもなかなかショックだったよう。拳くんも泣きそうです。

母「・・・ﾊｱ、A、ママもパパもお兄ちゃんもAのことAって呼ぶから拳くんも仲間に入りたいんだって。だめ？」

「・・・いいよ」

ﾊﾟｱｱｱｱ

拳くんの周りに光が。

fkr「Aー！！！！」

これでお兄ちゃんに少し近づけた気がする拳くんでした。