帯に短し襷に長し 3 (ページ1)

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計画通りにいかなくたってページ1

このお話は急展開はこの人の常の続きとなっております。

全員「結婚んんんんんんん？！」

「へへ、そう。」

オフィスにいる人が口を揃えて叫んだ先にはにへらと笑う我らがPの姿。

sgi「みんな固まってっから代表して聞くけど、お相手は？」

fkr「ええ？Aさんに決まってんじゃん。」

wtnb「そもそも付き合ったのめちゃめちゃ最近じゃなかった？！というか前の彼女といt「あーあーこうちゃんや、それは言うたらアカン」！！すみません。」

fkr「…長さってそんな大事？大好きだな、一緒にいたいな、俺が一生大事にしたいなと思ったときがタイミングなんじゃないの？」

sgi「ま、言ってることは間違いないわな。でも相手もそれで納得してんのかって話。押し切った、とか理論攻めしてねえ？Aちゃんどっちかというとそういうの温めて温めてようやく決意しそうなタイプに見えっけど。」

fkr「…結婚を前提として、付き合ってもらうってことで同意は取れてます。」

押し切ったのな(苦笑)
まあ、悪いことではないけどよ。
そんだけ短い期間で好きだと思える人に出会えたっちゅうのは羨ましくもあるし。

「おつかれさまd…なんで、すか。」

fkr「ううん、みんなおめでとうって。」

うん、言ってねえな。みんな驚きでそれどころじゃなかったしな。
でもまあ、

sgi「おめでと、Aちゃん。」

「！！！！！」

不思議そうな顔が一変、表情が固まり漫画みたいに赤くなるAちゃんに、思わず苦笑い。

fkr「ま、決まったのはその事実だけなんで、式とか入籍日とかはまた話し合って決まったらお知らせしまーす。」

一方のこちらはなんとも呑気なもんで。
固まったAちゃんはその後ぎこちなくオフィスの端っこに座って仕事を始めてた。

その日のお昼過ぎ。

社員「ね、福良さん。」

fkr「ん？なにー？」

社員「プロポーズ、どんなシチュエーションでしたんですか？」

fkr「…え。」

社員「やっぱ福良さんだしクイズとか出したり？サプライズとかめっちゃ凝ってそうだなーって。俺、嫁へプロポーズした時ただ指輪出しただけで、嫁、洗い物してたからはめられもしないじゃんって怒られたんですよね、ダメですよね、俺。」

福良は社員さんの方に顔向けたまま固まっている。

社員「…福良さん？」

fkr「…なにも、してない」

社員「えっ」

あれだけるんるんだった福良の雰囲気が一気に暗転した。