帯に短し襷に長し

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「・・・斜向かい、ねえ。」


wtnb「後から越してきたのそっちだから！」


「何も言ってないでしょ(苦笑)」


wtnb「目が語ってんだよ！」


まさかの超ご近所さん。


wtnb「「ねえ」」


「あ、先どうぞ」


wtnb「いやそっちからどうぞ」


「じゃあ遠慮なく。こんな近いなら、わざわざ居酒屋行かなくても、宅飲みでいいね？」


wtnb「A、馬鹿なの？いや馬鹿だ！」


「なによ、いちいち失礼ね。それで？航平は何が言いたかったのよ？」


wtnb「俺も同じこと言おうと思ってたんだよ！」


「はあ？じゃあなんで私馬鹿扱いされたわけ？航平も馬鹿じゃん！」


wtnb「俺はAのこと好きって言ってるから攻めたんだよ！！」


「っっ」


いきなり、すぎる。
まだ整理ついてないのに。


wtnb「あー・・・それで意識して欲しいとかそんなんじゃないから。あ、ちょっとはして欲しいけど！とにかく！俺はAのかと好きだから部屋入れてもいいと思ってるし、Aの部屋も行ってみたいと、お、思う、から・・・」


「う、うん・・・」


wtnb「ほら、とにかく今日はさ、引っ越し！2日しかないんだから！」


「・・・引っ越し手伝ってもらうんだから、部屋入ってるじゃん。」


wtnb「それは違うだろ！」


分かってるよ。照れ隠しじゃん。航平の馬鹿。





wtnb「ごめん、お待たせ！」


「まだ15分前だよ？」


wtnb「だから先だと思ったのにAが先にいるからビビったんだろ、もう、カッコつけさせてよ・・・」


「・・・楽しみで、早く起きちゃったんだもん」


wtnb「・・・まじ？」


「まじ。」


wtnb「・・・ありがと。行こ。」


「うん・・・！！」


wtnb「・・・嫌だったら、離してくれていいから。でも、嫌じゃないなら、繋いでて。」


「・・・うん。」


離せるわけない。最近の私、油断したらすぐ航平のこと考えてるんだよ。今だってドキドキして仕方ない。どうしてくれんの。

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