帯に短し襷に長し

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ymmt「こうちゃーん？」


wtnb「・・・」


sgi「こうちゃん撮影するって河村さんから呼ばれてんぞー」


ymmt「須貝さんダメ、こうちゃん完全にうわの空だ」


sgi「んなもん無理矢理地上に戻しなさい。はい！！！！」


wtnb「？！？！？！なっ、なんなんですか須貝さん」


sgi「それはこっちのセリフなんだなーこうちゃん、色んな人から呼ばれてんぞ。」


wtnb「え？！す、すみません、」


sgi「ちょい話聞いてやるからとりあえず撮影行って来なさいな、河村さん待ちくたびれてんぞ」


苦笑いの山本さんと須貝さんに見送られつつ慌てて撮影部屋に入ったものの、見事に伊沢さんにボコボコにやられて大負けを食らってしまった。


wtnb「・・・ﾊｱ。」


恋愛を仕事に持ち込むなんて、社会人としてダメすぎる。でもクイズの調子はどうしても自分のコンディションに左右されるもので。


sgi「あいおつかれ〜。オレンジジュースでも飲みなさいな。そんでそのポンコツの理由を教えてちょうだい」


須貝さんは大人だ。周りに結婚してる友達だってたくさんいるだろうな。


wtnb「・・・女性って、結婚したいって想いだけで好きかどうかも分かんなくなってる男にしがみつけるものですかね」


sgi「おお？まさかの恋愛話かいな。俺も達者じゃねえ分野だな・・・とりあえずどういう状況？好きな子が結婚しそうなの？」


wtnb「いや、惰性で付き合ってるというか・・・今更別れられないって理由で色んなこと我慢して全然楽しくなさそうで、つい好きだって言っちゃって、」


sgi「え、告白までしたん？！おおー・・・そりゃ、うわの空だわな・・・それで？フラれたの？」


wtnb「・・・逃げられました。」


sgi「ん？じゃあ全然チャンスあんじゃん。」


苦い顔をしていた須貝さんの顔がパッと変わって俺の方を向いた。・・・え？

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