帯に短し襷に長し

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弟「ねーちゃんまだそんなこと言ってんの？いいじゃんその人。ねーちゃんみたいな人に何回も告白してくれてんだろ？」
あ

一緒に住んでいる1つ下の弟にそう言われてしまった。


「それは、ありがたいと思ってるんだけど・・・好きって感じられないんだもん。」


弟「そんだけ告白されといて？好きだろさすがに。」


「淡々としてるというか、発してる言葉は諦め悪いんだけど口調は全然そんな感じじゃないんだって。」


弟「俺だって洋子に毎回情熱的に好きとか言ってないよ？」


「アタックしてた時凄かったくせに。」


弟は同じ大学の1つ下、ということもあって大学で会うことも少なくなくて、それで私の友達の洋子に一目惚れ、何回断られてもめげずにアタックし続けて今はラブラブってわけで。


「あれを見ちゃうと、今自分がされてる行為が同じとは、思えないんだよねえ。」


決して弟がタイプなわけじゃないけど弟と洋子を見てたら、こんな風に愛されたいなって、思っちゃったんだもん。
自分に自信があるわけでもなく、鈍感って程じゃないにしろ人の細かい変化に気付くようなタイプじゃない私に、表情からじゃ全く読み取れない福良さんのような人は、合わないと、思うんだよね。


「おはようございます。」


ymmr「Aちゃんおはよう！昨日送ってくれた記事のことでちょっといいー？」


「あ、はい。よろしくお願いします。」


ymmt「----ってな感じで修正して送ってもらっていい？それで投稿しまーす。」


「はい。よろしくお願いします。」


ymmr「ねえAちゃん。」


「はい？」


ymmr「答えたくなかったら全然良いんだけどさ、オフィス、居心地悪い？」


「え？いえ、そんなことは。全く。え？？」


ymmr「あ、そう？良かった〜。最近ガードがやたら堅いから、大丈夫かなって。福良さんにまだアタックされてるの？」


「・・・え。」


ymmr「うん？やっぱ福良さん関係で何かあった？」


「え、いや、その・・・なんで福良さん？」


いつも誰もいなくなったところを見計らって告白されてたはず、なんだけど。


ymmr「え、え？！福良さん、Aちゃんにまだ何も伝えてなかったの？え、どうしよ先にネタバレしちゃってる感じ？」


「・・・あ、いえたぶんそれは大丈夫、です。ただ、なんで、かなって。いっつも誰もいないところでのはずで・・・」


ymmr「ああ、それは福良さんが頑張ってるから、かな。まあこうちゃん辺りは分かってないだろうけど。」


頑張ってる・・・？

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