めげない心は鉄をも砕く ページ24
fkr「好きです。僕と付き合ってください。」
「ごめんなさい。」
ここはオフィス。
ちょうどみんなが昼ごはんの買い出しに出かけて執務室には私と福良さんのみ。
告白してくださる福良さんに間髪入れず返事するのには訳があって。
fkr「今日もだめか〜」
そう。
今回で7回目の告白なんです。
fkr「まだだめ?」
「まだ、という、か・・・その・・・」
fkr「最初断られた時なんて言ったか覚えてる?」
「え、」
fkr「私、福良さんみたいなさっぱりした性格じゃなくて、色んなことに必死な、不器用な感じの人が好きなんです。って言ったんだよ。」
はい。言いました。
でも、それがなんだというのか。
fkr「俺、Aちゃんに好きになってもらいたくて足掻いてるんだけど・・・。何回も、告白してるし、結構必死じゃない?」
「・・・うーん(苦笑)」
fkr「違うの?じゃあどういう人がタイプなの?」
「・・・あっけらかんとしてない、人?」
必死って、福良さんみたいな人には当てはまらないと、思う。正直、福良さんが本当に私のことが好きだとは、あんまり思えない。
fkr「あっけらかんとしてる?俺。」
「・・・はい。」
fkr「そう?うーん、そっかあ。」
「あ、あの、」
fkr「ん?なに?」
「そこまで、変わる必要は、ないんじゃないでしょうか。」
fkr「なんで?」
「自分を曲げて、必死になって手に入れたとしても、手に入れた後も、曲げ続けるの、しんどくないですか?相手に好きになってもらったその姿は、もう自分じゃないかもしれないですし。」
fkr「うーん、それは、俺も思うんだけどね。」
「じゃあ、」
fkr「でもしょうがないじゃん?曲げてでもAちゃんが欲しいんだよね、俺。」
・・・。
fkr「あれ、今響いた?まだチャンスありそうな感じ?」
「・・・いえ。」
そういうこと、言わない人がいいなあ。
やっぱりなんか、違うんだって。
言葉に、熱が感じられないんだもん。
私は、必死に自分のこと好きって思ってくれるような人が良い。
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たらこ(プロフ) - ゆずきさん» なんと!ついに弟さんにうちのfkrさんが負けるとは...(笑)実話を元にしたフィクションなので負けることもしばしばあるかと🤣 (2021年12月17日 8時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずき(プロフ) - FkrさんIQ下がりました??www隣で弟が「今ならfkrさんに勝てる」とか訳わかんない事言ってますw (2021年12月17日 0時) (レス) @page47 id: 22a2b8c75a (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - ゆずきさん» ふふ、お嬢さん可愛い☺推しがいる人生で幸先の良いスタートで何よりです! (2021年12月3日 11時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - ゆずきさん» きゃー!娘ちゃんお目が高い!お嬢さんが読むって考えたら急いで続きを書かねばですね!(笑)頑張ります!いつもありがとうございますっ! (2021年11月29日 19時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずき(プロフ) - 娘ちゃんは、ko-Chanが好きなのかも??と最近気づきましたwだから今日の投稿を娘にみせます!(絶対に分からない!)家族全員たらこさんの小説のファンです♡ (2021年11月29日 0時) (レス) id: 22a2b8c75a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年9月13日 19時