あなたが私に自信をくれる【fkr】３

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拳くんを無視して執務室を出るとはぎくんが立っていた。

「ほら、早めに言わないと拗れるって言ったじゃないですか。打ち合わせあるんでしょ？はい、ハンカチ貸してあげます」

いっつも冷たいのにはぎくんはこういう時だけ優しい。

萩野「今日の残りの作業は俺とおぎっちでやっておきますから、一旦家帰ったらどうですか？」

「ありがとう。」

お言葉に甘えて帰ることにする。
夏で換気の意味もあってかアプリ班の扉も開いていて聞こえたのかな、おぎくんも心配そうにしながら見送ってくれた。

・・・言っちゃった。言うつもりなかったのに。
オフィスを出てから後悔が押し寄せる。

今日は帰りたくないな・・・
そう思いながら家路についた。

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fkr side

やってしまった・・・
忙しくてイライラしていたのも自覚してる。
今日は言い過ぎたと思う、んだけど。

・・・あんなに怒りの感情を出されたのは初めてかも。
今までちゃんと自己管理してって怒ってもこんなことなかったのに。

kwmr「福良が100悪い。仕事がうまくいかないからってAに当たるな」

河村はそれだけ言って作業に戻ったようだ。

sgi「あのさ、福良最近夜ご飯家で食ってないの？」

fkr「ああ・・・食べて帰ることも週１くらいでありますけど家でも食べてますよ。」

sgi「Aと一緒に？」

fkr「・・・いや。帰るのが遅いので。」

ymmt「Aさん、毎日ご飯作って冷めていくのを見ながらずっと待ってたのかな。」

fkr「え？」

どういうこと？

そこで萩野くんが執務室に入って来た。

萩野「福良さん、最近Aさん毎日お弁当なの知ってます？」

fkr「え、ううん。」

萩野「昨日のご飯が余ったからって。余るようなものじゃない時も多いです。」

・・・最後にAとご飯食べたのいつだっけ。俺の分だけ用意されてるけどAが食べてるところを見てない。

萩野「・・・俺、別にバツ１とかでも気にしないんで。」

fkr「？！」

sgi「ちょ、萩野くん？」

萩野「別に奪う気もなかったですけど。Aさん幸せそうだったし。でも最近は全然じゃないですか。今の福良さんになら勝てそうなんで言うだけ言っときます。」

・・・なんでこうなった？

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