inferiority【QK】 another story (ページ6)

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芽衣と福良が仲直りして、今日は福良の家に泊まり。

芽衣のあの感じを見ると、須貝さんのこと好きなんだろうし、須貝さんはもう好きって言ってるから、あの2人、付き合うんだろうなあ。

そうなったら、芽衣の結婚も遠くない未来。

家に帰ってご飯を作る気もしないけど、お弁当買って帰るのもな。

ymmt「日野さん？」

「ん？あ、えーっと・・・渡辺くん？」

ymmt「山本です(苦笑)こうちゃんは色が白くてわちゃわちゃしてる方。」

「あー。ごめんね、今覚えた。同じ早稲田ってことは覚えてるよ。」

ymmt「良かった、完全に忘れられてたら悲しいもん。」

相変わらずなつっこい子だなあ。

「ね。山本くん」

ymmt「はい？」

「山本くん今彼女いる？」

ymmt「え？！いないですけど・・・」

「嘘ついてないね？」

ymmt「つく意味ないよ(苦笑)」

「飲みに行かない？日本酒美味しいお店この近くにあるんだけど。あ、襲わないから。」

ymmt「襲わないって(笑)いいですよー？僕も日本酒好き！」

若い子をひっ捕まえて飲みに行くとか、私も年取ったなあ・・・

ymmt「日野さん？どうかしました？」

「や、大丈夫。というかもう敬語いいよ。微妙に崩れてるし。」

ymmt「ほんと？ありがと～。ついでにAちゃんて呼んでもいい？」

「・・・そうやって女の子引っかけてんの？」

ymmt「ええ？ひどくない？そんなことしないよ～、ここ？お店。」

「そ、行くよ。」

山本くんと店に入り、日本酒で乾杯する。

「山本くんてさ、」

ymmt「うん？」

「QuizKnockに参加するの怖くなかったの？」

ymmt「怖い？なんで？」

「だって周り東大だらけでしょ？福良は東工大だけど国立じゃん。」

ymmt「それが怖い理由になる？」

「・・・1番になれない可能性が高い場所に所属するわけじゃん。」

ymmt「あー学力は、そうだね？でもクイズに学歴は関係ないし。それに賢い人ほど自分の学歴はひけらかさないよ。」

「東大発の知識集団なのに？」

ymmt「それは会社としてやってかなきゃいけないから？(笑)ネームバリューは使いますよ？」

「・・・そっか。」

ymmt「そりゃクイズの企画とかの時は勝ちたいと思うけど、僕が1番になりたい、とかはそんな強く思わないかな。Aちゃんは1番になりたいの？」

「別に、テストで1番とか、会社で1番とか、そういうのじゃなくて・・・」

会って数回しか会ってない人に、何言ってんだろ。