inferiority【QK】 another story (ページ21)

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Aさっきはごめん、ちゃんと話させて

・・・既読にならない。
電話も、かけたらすぐ切られた。

「違うんだって・・・恋愛対象じゃないとか、そういうのじゃ、ないんだって。」

・・・逃げられるって、こんな、辛いの。

「とにかく誤解を解かないと・・・」

AQuizKnockのオフィスのビルの前で待ってる。来る以外知らないから。これに来ないって返事しても無駄、来るまで待つから。

電車に乗ってQuizKnockのオフィスに向かった。
途中で枯淡を覗くと芽衣が須貝さんと話しながらお店の片付けをしてるみたい。

「・・・幸せな夜を。」

うん、1番になりたいなら、まず相手を大切に、しないと。

何分、や、何時間？最悪来ないかもね。
どうせ明日仕事休みだし朝まで待ったっていいか。
・・・嘘、ほんとは来てくれるのかめちゃめちゃ怖い。

でも、誤解されたままで終わっちゃうのだけは嫌。

そんなこと考えながら歩いていたらオフィスまでの道はあっという間で。

「・・・え？」

ymmt「・・・女の子が、夜遅くに、屋外で人を待つなんて危ないよ。」

オフィスのビルの前に既に山本くんはいてくれた。

「怒ってたんじゃ、なかったの。」

ymmt「怒ってるんじゃなくて、悲しかったんだよ。」

「・・・山本くん、違う、違うんだよ。」

ymmt「うん、ちゃんと、聞くから。・・・ここじゃなんだし、どっか遅くまでやってるお店行こ。Aちゃんご飯食べてないでしょ。お昼は？食べたの？」

「・・・食べて、ない。」

ymmt「もう、ちゃんと食べないとダメだよ？」

「あの時間に終わらせるためには、致し方なかったの。」

ymmt「遅くまでやってる店、あるかな・・・」

「・・・3時まで空いてるラーメン屋なら、駅の裏にある。」

ymmt「そこ行こ！」

「・・・駅で待ってるに、するべきだった。」

ymmt「うーん(笑)Uターンしたみたいには、なったけど。」

「駅だったら、来てくれなかった？」

ymmt「駅の方が、絡まれる可能性は高いからねえ。どっちにしろ心配はしちゃうかなあ。」

「・・・私、芽衣じゃないんだけど。」

ymmt「Aちゃんだって可愛い女の子には変わりないんだってば。」

「私と芽衣がいたら、か弱そうに見えるのは芽衣でしょ？」

ymmt「そこで比べる必要あるかなあ？なにか2つを並べたら全く同じものじゃない限り違いは必ずあるものじゃん。」

・・・たしかに。