나의 바도 (ページ35)

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今時顎クイとか壁ドンとかやる奴ほんとにいんのか、って感じだけど、Aちゃんの反応が見たくてついやってしまった。ほとんど勢いに任せて。

案の定、Aちゃんは顔を真っ赤にして照れていて、可愛すぎてこっちがおかしくなりそう。
Aちゃんから目を逸らせなくて、でも流石にいくらAちゃんが可愛いと言ってこんなに早くに手を出すのは違うと思い、どうにか踏みとどまった。危うくキスしそうになったけど、どうにか耐えた。

どうしてもAちゃんの中で他の男子とは違う特別になりたくて。
ドンヒョクと呼ぶ男子はいるけど、女子はいない。というか呼ばせてない。好きでもない女にドンヒョクと呼ばれると寒気がする。

ドンヒョクと呼んで、とお願いするとAちゃんはまさかの返事をしてきて。

ドンヒョクオッパ…………？？？？

破壊力抜群過ぎて、限界だった。この子が計算でこんなことを言ってくるとは思えないし、天然だと思うから余計にしんどくて。

この子はあまり自分から異性に話しかけるような子じゃないことはわかったけど、逆に異性からの押しには弱そうで。他の男が寄り添ったらすぐに着いていってしまいそうというかすぐに取られてしまいそうで。そんなの絶対にダメだし、俺はもうこの子に心を奪われて仕方ない。

他の男に取られないように必死になったことなんて今までなかったけど、とりあえずチソンをはじめとした周りの男には釘を刺しておいて、他の女子よりも距離感を近くして、Aちゃんのことが好きだと周りにむしろ知られるくらいのスタンスでいようと思った。

曲決めの時、Aちゃんと同じBaggy JeansとHITをやるかめちゃくちゃ迷っていた。けど、同じ曲になったら話すことは多くなるけど肝心のAちゃんのダンスを見ることはできない。し、俺はPADOの方がもっともっとやりたかった。Aちゃんが好きだというNCTの曲でもあるし、この曲の振り付けに関してはどの誰よりも上手く踊れる自信があった。

サビの一番見せ所の振り付けでAちゃんを見つけて、まるでAちゃんのために踊ってますよ、と周りに見せつけてやりたいくらいだった。