나의 바도 (ページ33)

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HC side

この日のためにPADOをめちゃくちゃ練習してきたし、自分が一番PADOを上手く踊れる自信があったから早くそれを好きな人に見てもらいたくて仕方がなかった。

新入生のサークル見学の日、俺がPADOを踊ってる後ろで俺のことをガン見してる女の子がいた。決して背は高くないけど、脚が長くてK-popアイドルのようなガリガリな体ではなく肉付きも女の子らしくあって、第一印象はとても可愛い子だった。
一緒にいる女の子とは真逆そうで少し静かそうだったけど、ただ遊びでサークルを見にきたわけではなさそうで。俺のダンスを見る目もかなり真剣そうだった。

俺は鏡の正面で踊ってたからその子は多分俺に気づかれてないと思ってるけどこっちからはガン見してるのが丸見えで。

まだその子がサークルに入るかどうかも何も決まっていないのに、この女の子に自分のダンスを見て欲しい、あわよくば自分だけの女の子にしたい。と率直に感じてしまった。

結構頻繁に飲み会に行ったりしてるせいか、自分の性格のせいか、チャラいだったり女遊びが激しい、とかない噂も流されることが多々あった。

逆にそのおかげで本当に可愛い女の子と遊べたり、時にはそういう関係を持ったりもできた。けど彼女は作る気になれなくて。というか本当に好きになれる女の子に出会えなかった。

チャンスかもしれない、と思って俺のことを見つめていた女の子に急接近した。
少し俺がいたずらっぽいことを話しただけで顔を赤くして照れていて。まだ出会って数秒しか経ってないのに、この時には俺の心はもうこの子に持っていかれてたのだと思う。